ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【昭和63年の今頃の話8】ダリとヒロヤマガタとキースへリング【不謹慎なバブルアート】

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです

実質的な昭和ラストイヤーである1988年の今頃を語っていきます。

 

 

バブル期の日本のアートトピックといえば、1987年の「ゴッホの『ひまわり』を53億円で安田火災生命が落札」という出来事に尽きるような気がします。あの時はそのとんでもない価格に、世界中がびっくりしたものです。

それで当然「たかが一枚の絵にお金を掛け過ぎだ」とか「ジャパンマネーが絵画市場をめちゃくちゃにしている」という批判を浴びたりしたのですが・・・実はこの高い高い買い物。今となっては「実はお買い得だった」という話になっていたりします。

単純に値段を考えても、今ならサザビーズのオークションで軽く150億円くらいは行きそうな感じですね。

まあ、それはさておき1988のアートシーンですね。

 

不謹慎なダリブーム

 

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1988年はダリの偽物が日本に流通しまくっていた年であります。なぜならば怪しい輩たちが、あまり美術に詳しくない小金持ち層に

「ダリはもうすぐ亡くなります。今のうちに買っておけば値上がりしますよ」

と言って偽物を売りつけていたからなんですね。いやはや・・・詐欺師の肩など持つ気になりませんが、だまされた方もどうかなという感じですね。不謹慎極まれりだろうと。

 

ヒロヤマガタ

 

日本の絵画売買シーンの中心人物でした。やっぱり時代の象徴というか、今見てもバブル感が半端ないですね。そして絵画の悪徳商法の世界でも中心だった人です。今はレーザーインスタレーションアーティストとして活躍している人ですが、彼は当時を振り返って、

「日本で紹介されている作品の多くは、米国の悪徳画商にだまされ、押しつけられて描いた絵だ」「マンガを描いて好きな事をやるための金を稼いだ」

なんてことを言っているのですね。まあ悪徳商法の件もあるからそうなるのでしょうけど、いくら何でも、いろんな意味で、こういう物言いは不謹慎じゃないかと思います。

僕は彼の絵そのものは、それこそ突き抜けて80年代的であるもので、一般的な悪い評価に対して、実はそんなに悪くないなと感じているんですけどね。

 

 

キースへリング

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「地下鉄の落書きアート」の大規模な展覧会が日本で行われたのもこの頃でした。しかしながら当時はこの絵の良さがさっぱりわからなかったです。これの何がいいのだと。

まあそんな僕だったのですが、やがて時は経ち、今や彼のTシャツを喜んで着ているわけですから、全く持って調子がいいと言うか、現金な話ですね。反省。

 

舟越桂

当時人気急上昇だった木彫作家の舟越桂氏。そんな氏がメディアに出てくるようになったのもこの頃でした。氏の作品には僕もかなり憧れましたね。

 


一点中継つくる 舟越桂

少し知恵がついてくると、作品からは有元利夫やマリソールの影響を感じるのですが、しかしながら彼の作品をオリジナルたらしめているのは「目」なんですね。仏像の玉眼を基にした大理石の目の不思議な輝き。作品の雰囲気を決定づけていると思います。はい。

しかし・・・キースへリングと違って、今は舟越桂がそれほど好きじゃないんですね。まあ「今となっては」というよりも「今の作品は」なんですが。

 

ジェフ・クーンズ

懐かしのチョチョリーナの元旦那さんです(実話)。ジェフクーンが「マイケル・ジャクソンとバブルス」という作品を発表したのもこの時期です。世界最大の陶器というふれこみもあった作品ですが・・・現代アートの悪い面がもろ出しというか・・・彼独特のキッチュさや、僕がマイケルのファンだという事を差し引いたとしても、あまりにも不謹慎で、あまりにも差別意識丸出しで、かなりの嫌悪感がある作品でしたね。

 

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その後、大学の現代美術の講義に出た際に、有名な先生がこの作品を肯定的に取り上げておりまして、それで現代美術というものが・・・というより、美術の学科というものが、なんか凄く嫌になってしまいましたね。

それからさらに時間が経ち、今から10年ほど前、GEISAI (村上隆主催のブース買い取り方式の展示会) の審査員としてジェフ・クーンズが来日するというので、僕もそれに参加したのです。ちょっと聞きたいことがあるんだよと。まってるよと。さてさて英語の勉強・・・

 

そしたらドタキャンされました。

全く以って不謹慎な野郎です。ですので、彼の印象は今もって悪いです。はい。


 

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