ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【昭和63年の今頃の話13】初のソビエトロケCM「東欧話その1 ユマニスム」

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです

 

実質的な昭和ラストイヤーである1988年の今頃を語っていきます。

 

 

 

 

社会主義末期

 

僕が高校時代ルーマニアの体操女王のファンであったことは、ごくごく一部で有名な話なのですが・・・その影響で、当時の僕の東欧文化への傾倒っぷりは、なかなかものがあったのです。

 

 

ペレストロイカとグラスノスチ

 

当時はソ連のゴルバチョフによって「ペレストロイカ(再構築)」と「グラスノスチ(情報公開)」が発動されたばかりでありまして、東西の敷居がどんどん低くなってきた時期でもありました。だから東欧情勢そのものがとても面白い時期でもあったのです。

 

そんなわけで毎朝新聞が来たら、まず東欧情勢を一瞥するわけです。そして気になった記事に関しては、 わざわざ図書館に出向いて行って新聞のBNをチェックし確かめるという…当時は当然インターネットなんて魔法のツールは無いわけですから、ネタは足で稼ぐという話だったのですね。

 

共産体制崩壊の予感

 

そうこうしていくうちに、何となくですが「そう遠くない未来に社会主義は終わりを告げるのかもしれないな」という漠然とした雰囲気を感じ取れるようになってきました。すでに東側のスポーツ選手などは西側文化への憧れを隠さなくなってきておりましたし(東ドイツのフィギュアスケートの女王カタリナ・ヴィットはカルガリー五輪のEXプログラムにマイケル・ジャクソンの『BAD』を採用した)、さらには政治の方でも、それまで西側に対して取り付く島もなかった東側指導者の態度に(ゴルバチョフに限らず)明らかに軟化の傾向が見えてきていたのです。

僕はさらに東の情報収集にのめり込み、一時期は『赤旗まつり』への来場を真剣に模索するほどになっていったのでありました(結局未遂)。

まあ今思うとそこまで入れ込むのならば、いっそ僕は美術なんかではなく、そっちを専門に研究したら良かったのかもしれませんね。せめて語学とか身を助けるものを・・・ああ、いまさらだよ・・・

 

住友生命CM ユマニスム

 


【懐かCM】1988 住友生命 ユマニスム2本

 

プリマを夢見る女の子が、くるみ割り人形を練習場で踊るという可愛らしくも美しいCMです。 実はこれはソ連で初の本格ロケが行われたという記念すべきCMでありまして、 なおかつこの子は実際に現地在住(今は無きレニングラード)の女の子だったので、これはソ連人が初めて西側の民間企業のCMに出演したという記念碑的なものになったのでした。

正にペレストロイカと言いますか、たぶんこのCMを企画、制作した人たちは、かなりの「してやったり」感があったと思うんですよね。それも歴史的意義に加え「素材一本勝負」という演出がまた、バブル期ならではのイケイケ感を感じるというか・・・僕自身、やりたいことをやられてしまった悔しさもあったというか「俺も早く一人前になって、これに負けない作品を作ってやる」という気持ちが、かなり高まったことを覚えております。

 

異国の窓から 宮本輝

 

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これは「優駿」や「道頓堀川」の作家である宮本輝氏(最近は芥川賞のテキトー審査でも有名な人)が、小説「ドナウの旅人」のために行った東欧取材旅行の紀行文なのです。

 

ドイツからルーマニアまでドナウの流れに沿って旅をしていく宮本氏。道中の様々なトラブルや市井の人びとの暮らしの様子。 僕は高校の授業中に、この本を何度読み返したのか分からないほどです。僕はあの頃あの教室で、宮本氏の文章の力を借りて、東欧を何度も旅していたのでありました。はい。

 

 

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