ころまろ☆昭和45年男

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

「サムタイムライト」「マイルドセブンFK」1988年の今頃の話 その25 「タバコというものは」

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです


30年前の今頃、福島在住の高校三年生だった僕は、夏休みに上京して、美大予備校の夏期講習に参加しました。今日は「バブル期のタバコ事情」というものを実体験的に掘り下げていきたいと思っております。とにかく喫煙率高すぎという(苦笑)。

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東京人の優しさ

 

夏期講習の初日の終わり、仲よさそうな2人組が僕に話しかけてきました。

1人は『ポロシャツ&チノパン&微笑み』が良く似合う、まさに『シティーボーイのワダくん』「ツノダ君だっけ?僕も現役なんだ。仲良くやろうね(微笑)」

 

もう1人は「つっかけサンダル」に「ちっ、しようがねえなあ」が口癖の『江戸っ子のハマちゃん』「つのっちよ!タメなんだから敬語は無しでいこうや!」

 

従兄兄弟(オタク&体育会系)に続き、またしても登場した『絵にかいたような二人組』に驚きつつも、僕は『東京の人は人を受け入れるのに慣れているんだなあ』と、よそ者を受け入れてくれる彼らの優しさに、とても感激していたのです。

 

 

サムタイムライト

 

東京の予備校に行って驚いたことの一つは、そこの喫煙率の高さでした。男子は講師から基礎科(高校二年)に至るまで、ほぼ全員がタバコを吸っていました。女子も過半数という感じで・・・喫煙&飲酒に関しては今よりもユルい時代ではあったのですが、それにしても大っぴら過ぎでびっくりしました。

 

ロビーに座って堂々と煙をふかしている女子高生を見ておりますと、こそこそと隠れてタバコを吸っている福島の不良(ビーバップハイスクールみたいな成り)が、なんだかとても滑稽に思えてきました。

 

それで僕自身はそれまでほとんど喫煙経験が無く、さらには別にタバコを吸いたくもなかったのですが…さすがにこの空気の中にいますと「吸わないと田舎者と思われるかも…」という気分になってきたのです。

 

そこで僕の頭に浮かんだのがこの『サムタイムライトのCM』だったという話なんですな。

 


日本たばこ サムタイムライト コインランドリー編 1987-88

 

当時深夜帯で放送されていた『ハートカクテル』のスポンサーが『日本たばこ産業』でして、そこでこのCMがしょっちゅう流れていたわけです。FMステーション的というか・・・まあ今だったらもしかすると「女性差別だ!」と炎上するような内容でもありますね。うん。

 

そして実にトチくるっている事に、当時の僕はこのCMの世界観に憧れまくっていたのです(恥)。若気の至れり尽くせり・・・ですので「とりあえずサムタイムライトを買ってみよう」と心に決めた僕でありました。

 

喫煙デビュー

 

さてさて、いよいよ喫煙デビューです。僕は皆が溜まっているロビー前に行き、さりげなく胸元からサムタイムライトを取り出しました。そしてグリーンの『チルチルミチル』で火をつけてみたのです。口の中にミントのフレーバーが・・・

 

僕が四苦八苦しているとワダくんが気が付き、そばに寄ってきました。

 

「ツノダ君、何のタバコを吸ってるの?(微笑)」

「サ、サ、サ、サムタイムライトだよ」

「ふう〜ん、でもそれって、女の人のタバコだよね?」

 

ワダくんの鋭いツッコミに、思わずむせそうになりました。

 

「いや、あのその、夏だから…たまにメンソールを…」

「そーなんだぁ。僕もCOOLをたまに吸いたくなるよ(微笑)」

「ふ、普段は違うのを吸っているんだよ。ええと…」

 

僕は頭が真っ白になりました。しかしながら、目の前のワダくんは、微笑むだけでそれ以上何も聞いてきませんでした。僕はその優しさに『次こそちゃんとしたタバコを吸ってワダくんに褒めてもらおう』と心に誓ったのでありました。

 

 

 

 

 

マイルドセブンFK

 

翌日、僕は予備校に行く途中のタバコの自動販売機の前で、腕組みをしておりました。さすがに失敗を繰り返すわけにはいきません。僕はその中にCMで見たことのあるタバコを発見しました。

 


JT 日本たばこ MILDSEVEN FK 新発売 1988

 

どーですか?そのものずばり『若いたばこ』ですよ。ぼくは『これだ!これしかないよ!』と買い求め、リベンジ戦に向けロビー前に向かったのでした。

僕が無理やり涼しい顔をしてFKを吸っておりますと、またワダくんが近づいてきました

 

「おはよー! あっ、ツノダくん、今日はメンソールじゃないんだ?」

「うん、FKだよ!」

「ふう〜ん…FKって、確か…若い人のタバコだよね…」

 

僕はその言葉から染み出る肯定的ではない空気感に飲まれ、いい年してべそをかきたくなりました。

 

「ためしに一本貰っていいかな?(微笑)」

 

そうです。ワダくんはつくづく優しいのです。僕はその微笑に救われながら、今度こそは失敗しないようにと誓ったのでした。

 

ハイライト

 

その後、僕はハマちゃんに正直に相談しました。「何のタバコを吸えば良いのか」と。するとハマちゃんは

 

「ちっ!しようがねえなあ〜 まあ予備校生のタバコと言ったらハイライトがお決まりってやつよ」

「ええ、なんか地味な気がすっけど?」

「地味で結構晩飯食うなってな。こいつをよ〜く見てみろ」

 

ハマちゃんは自分のハイライトを尻ポケから出しました。

 

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「『hi-lite』と書いて『ハイリテ〜』と読むんだよ」

「ああなるほど!ありがとうハマちゃん!」

 

ハマちゃんの出まかせを頭から信じた僕は、その後、一年くらいハイライトを吸い続けることになるのでした。ちなみに僕のハイライトに対して、ワダくんが何かコメントすることはありませんでした。

 

 

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