ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【昭和63年の今頃の話40】ソウル五輪1【鳩の丸焼きと五輪のプロ化】

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです


五輪オタクとして一部で有名な僕ですが、数ある五輪の中で、一番印象に残っているのが「1988年ソウル大会」なのであります。今からきっかり30年前。バブルと青春と受験の真っただ中。僕は選手の活躍というものに、完全に自分を投影しておりました。


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伝説の開会式

 

五輪の開会式で「平和の象徴」である「白い鳩」が宙を舞った最後の大会です。

僕はこの大会の開会式をTVでリアルタイムで視ていたのですが、スタジアムにそびえたつ巨大な聖火台を見て、「これはなんか危ないなあ…」と直観的に思ったことを覚えております。

 

「エレベーター方式で最終点火者が聖火台に到着して火をつけるという情報は事前にリークされておりましたので、その聖火台のあまりの高さと発火部分のあまりの巨大さに「もし風とかで予想以上に火の手が上がったら、点火者は逃げ場が無いんじゃないか?」と感じたのですね。

 

さて本番。

 

過去にマラソンで金メダル取ったおじいさん(日韓がらみでとても複雑な背景を持つ人)が聖火を掲げて入場してきました。青い空に平和の象徴の大量の白い鳩が放たれ、ところ狭しと舞いまくります。

 

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鳩丸焼きの惨劇

 

そして、おじいさんから聖火をリレーされた三人の若者は、聖火台をドーナツ状に取り囲むエレベーターに乗り、グングングングン上っていきます。いよいよ着火台が見えてきますと・・・果たしてそこに居たのは、先ほど放たれた白い鳩さんたちだったのです。気のいい鳩さんたちは、まるで温泉にでもつかるかのように、実に呑気に並んでガスバーナー付近に停まっていたのです。

 

「おいおいおい ちょま・・・」

 

と僕がキムタク風に思った刹那、あっという間に聖火が点火されてしまいました。激しく湧き上がる炎の中で逃げ惑う鳩たち。慌てて飛び去るもの、煙に巻かれ逃げ切れないもの、じっとしているもの・・・・

 

「一体どんな地獄変だよ!」

 

という光景が全世界に衛星生中継されてしまいました。

 


ソウルオリンピック 開幕式 鳩

 

いやはや・・・動物愛護系団体が黙っているわけがありませんし、実際、世界的に批判されました。そんなわけで五輪における「鳩舞い」の儀式はこの大会限りになったのです。

 

入場行進がフランクに

 

日本の入場行進は今でこそ「若いやつらがスマホ片手にわちゃわちゃ騒いでるなあ。まあ元気があってよろしいんじゃね?」という感じですが、当時は全く情勢が違っておりました。要はスポーツにおいても軍隊的な規律が重んじられていたのです。

 

そもそもソウルの前のロス五輪の際は、まんま「北朝鮮の軍事パレード」というノリだったんですね。騎手の室伏(お父さんの方)が両手でがっちり国旗を掲げ、選手役員は全員脱帽して「頭右」で入場行進していたのです。なんだか信じられない気がしますが・・・これが当時の常識だったのです。

 

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ですので、ソウル五輪の旗手を「女性(小谷実可子)」が勤め、さらには本番で小谷が「笑顔で国旗を振りながら入場」してきたのには本当に驚きました。

さらにそれに続く選手役員も、隊列こそは崩さなかったですが、みんな笑顔で手を振りながら入場してきたのですね。その時、それを良いなと思うよりも、僕は「これ炎上するんじゃね?」と思ったものでした。実際に賛否両論になりましたが、そのまま今に至るという感じですね。

 

 

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日本企業強し

 

正にバブルでしたので、会場いたるところに日本企業の広告が出ておりました。さらには選手のスポンサードも日本企業がしており、さらには取材においても「日本のやつらはベンジョンソンのコメントひとつに6000$も払いやがる」と各国に嫌われておりました。

 

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MIZUNOが元気な時期で、大スター選手であるカール・ルイスやフローレンス・ジョイナー、更にはバレーボールのカーチ・キライなどのスポンサーになり、彼らをCMに出演させておりました。ロス五輪の際は「五輪の商業化」が問題になりましたが・・・ソウル五輪では「アマチュアスポーツの祭典」という理念そのものが完全に消滅してましたね。

まあ選手にとっては悪い事ではないですし、そういう地位を自分で勝ち取ったルイスたちは、やっぱり偉大だなと思っています。

 

神登場

 

米国のサマーバケーションに合わせて行われるのが夏季五輪というものですが、このソウル五輪は9月の半ばから10月の頭にかけて行われたのです(シドニー五輪とかもその時期)。だから別に今度の東京五輪も、真夏の暑い盛りにやらなくても良いと思うのですが・・・まあそれはともかく・・・

 

五輪の始まる半年前からアマチュアスポーツ誌「スポーツアイ」などで事前情報をたたき込みまくっていた僕は、当然のごとくソウル五輪を楽しみにしていたのですが、実際の視聴には二つ問題がありました。ひとつは「天皇の体調問題(後述)」であり、もう一つは「学校問題」でありました。

 

そりゃそうです。高3の2学期です。それまでに夏期講習も含め学校をさぼりまくっていた僕は、さすがに「五輪視聴のために学校を休む」という選択はできませんでした。はい。

 

そんな悶々としていた僕のところに、元クラスメイトのシゲヨシが遊びに来ました。

 

そして

 

「ツノダ君って五輪を相当みたいんじゃないの?」
「うん、でもまあ3倍モード8時間録画で乗り切るよ」
「実は僕、Watchman持ってるんだけどさ」
「へ?」


「小っちゃいテレビだよ。貸してあげようか?」

 

「・・・」
「どうしたの?」
「ひょっとしてあなたは神ですか???」

 

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そんなわけで、僕は平日の授業中も五輪を楽しむことができたのです(改めてどんな高校だよ)。ファンだったビロゼルチェフが跳馬で着地をピタリと止めた際には、古文の時間でしたが、思わずガッツポーズをしそうになりました。はい。


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