ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【昭和63年の今頃の話(最終回)】W村上【春樹と龍】

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです。


30年前の今頃、村上春樹と村上龍の「W村上」が売れまくっておりました。一見タイプの異なる二人ですが、デビュー前からの知り合いで仲は良好です。2人は対談本(『ウォーク・ドント・ラン』)を出したり、龍が春樹に子猫を譲ったりもしてますね。ちなみに春樹のベストセラーである『ノルウェイの森』に登場する『美大生伊東』は、龍がモデルだとされています。

 

 


村上春樹

 

前年からの「ノルウェイの森」のブームはまだ続いておりました (本人はメディア露出せず)。そしてその熱も冷めないままに長編の新作「ダンス・ダンス・ダンス」が発売されました。今の村上春樹からは考えられない出版ペースです。やっぱり若かったということでしょうね。


『ダンス・ダンス・ダンス』

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羊シリーズの最終作にあたる作品ですね。超リアリズムだった「ノルウェイの森」に対して、「ダンス・ダンス・ダンス」の、いかにも村上春樹的な文体は、新しいファンには逆に戸惑いをもって受け止められていた感じがします。

 

設定が1983年の話なので、そこに出てくる文化をリアルタイム性を持って感じる事が出来ました。だからそこから30年経った今読むと、あの80年代バブル前の空気感を、当時の自分の記憶と重ねて感じる事が出来るのです。

 

村上春樹作品の中でも、特に男性向けの作品じゃないかなあと感じますね。僕も大好きな作品です。

 

 

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

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村上春樹の最高傑作という声も高い作品。これが文庫化されたのがちょうどこの時期でした。そういやこれは「ダンス・ダンス・ダンス」とは対極に「女性的な作品」のような気がします。

 

名曲「ダニーボーイ」が物凄く印象的に使われていた小説。当時、AGFコーヒーがこの曲をBGMにした「エドワードホッパー風のCM」展開をしていましたので、双方がとても心に残っていますね。

 

※CMはストーリー仕立てになっています

 

ダニーボーイは、高校3年の秋の日の僕のテーマになってます。もう完全に地元を離れるつもりでしたから、僕自身がダニーボーイだったんですね。

 

 

村上龍

 

当時はこの人の本もたくさん読みました。訳の解らないテニスの実践本とかも含めてですね(笑)。姿を全く見せない春樹とは違い、龍の方はメディアにも出まくりでした。

 

『トパーズ』

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感想自粛。

 

 

『愛と幻想のファシズム』

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上下巻の大作でありまして、これを読んだ村上春樹が刺激を受けて「ノルウェイの森」を書いたという逸話があります。

装丁が「女性ボディービルダーのリサライオンをビデオキャプチャーした横尾忠則の作品」で、これが凄くカッコ良かったです。はい。以上です(笑)

 

 

『すべての男は消耗品である』

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村上龍のエッセイです。基本的には俺様系の自慢話なのですが、当時の僕(根拠なき自信系)は共感して読んでました。しかしこれって2010年まで続いていたんですね。それが驚きです。尽きることのない俺様話・・・

 

 

『Ryu's Bar 気ままにいい夜』

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村上龍のトーク番組です。いきなりのバド・パウエルに苦笑する人は苦笑してしまうのでしょうが・・・僕はたぶん全部視たんじゃないかなと(苦笑)。そして一番印象に残ったのはこの年の横尾忠則がゲストの時の、

 

「『愛と幻想のファシズム』で横尾さんのリサライオンを表紙に使わせてもらったんですよ」

 

「ああ、あの本はタイトルは良かったね」

 

というやりとりでした。

 


Ryu's Bar 気ままにいい夜 ゲスト横尾忠則

 

村上龍は美大出身ですが、彼のからはたまにそういうものが匂ってくるというか、タイトルなんか特にそうですね。彼の本のタイトルは、文芸作品のタイトルというより、美術作品のタイトルのように感じたりします。

 

 

 

www.koromaro.com

 

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