ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【芸大試験 音楽とヘルメス】1989年の今頃の話 10

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※ここは常に30年前の話をするスレッドです

 

さてさて、30年前のコロマロの受験期の話の続きです。

 

 

 

周囲の塩反応

 

そんなわけでトンデモ受験でムサビを落ちてしまった僕でしたが、しかしながらあまりにも試験が酷かったので、それ自体はあまり気にならなかったのです。そう、もともと芸大一本志向だった自称天才の僕ですので、本番へ向けて情熱の炎はより燃え上がる感じだったのです。

 

しかしながら周囲の反応はそうではなかったという・・・

 

 

 

結局は「芸大>ムサビ」という感じなのです。要は「早稲田を落ちた奴が東大に入るわけないだろう」的な感じですね。いかに僕が「本番はこれからだぜ!」と意気込んで見せようとも、周囲は「ああ・・まあ頑張って」というような雰囲気になっておりました。

 

「いやいや、ムサビの試験が酷くて・・・」と言おうが、
「そもそも芸大は試験課題が全く違って・・・」と言おうが、

 

皆から帰ってくる返事は

 

「ああ・・まあ・・・頑張ってね(お察し)」

 

というもの。

 

正直、これには実に頭に来た僕でありました。「みんなでバカにしやがって!許さんぞ!こうなったら絶対に芸大受かってやる!」と、心に決めたわけです。そう自称天才君です。お陰様で猛デッサンの勢いが加速したものでありました。

 

 

音楽の志望者

 

そしてそんなある日。 同じ学年のあまり話さないやつ(前のとは別人です)が、僕のところにやって来て

 

「角田君、芸大受けるんだよね?」

 

と、聞いてきたのであります。少し前もあったこのパターン・・・。

いったいどんなデジャブだよと思い、恐る恐る聞きました。

 

「そうだけど・・・どうして?」 

「いやあ、実は僕も芸大を目指していたんだよ」

「ええ~っ!」

 

聞くところによると彼は一時期、管楽器の方で芸大を目指していたらしいのです。そういえばラッパかなんかをやっているという話を聞いた事があるような・・・・

 

 

「でもまあ、いろいろあって止めちゃったんだけどね」

「そうなの?全く知らなかったよ」

 

同じ学年に、僕の他に芸大志向の人間がいたとは、本当に最後の最後まで知りませんでした。そう言えば美術だけではなく音楽教科も存在しなかった僕の高校。僕が苦労したように、音楽畑の彼の苦労も如何ばかりだったのか・・・と、強いシンパシーを感じました。

 

「だからツノダ君(僕の本名)には頑張って欲しいんだよね」

「・・・・解った。絶対に受かってみせるぜ!」

 

そう彼に誓った僕でありました。 周囲の反応に頭に来ていた時期でしたので、この出来事には実に熱くなりましたね。そして過日、遂に芸大受験に向けて僕は再再再上京する事になりました。

 

 

石膏デッサン対策

 

今はどうかはわからないのですが、当時の芸大入試といえば「木炭による石膏デッサン」が定番でありました。3次+面接まであった芸大の試験を解りやすくざっくり紹介しますと

 

・1次試験 共通一次(これは楽勝)
・2次試験 木炭による石膏デッサン(最重要)
・3次試験 塑像と面接

 

というものでありました。

そんなわけで、さらにさかのぼる事、高校2年の春。いざ美術の本格的な勉強となったときに、当然やらなければいけなくなったのが試験課題の「石膏デッサン」だったわけですね。

 

 

しかしながら僕が通っていたのは美術という教科が存在しない高校でしたので石膏像などあるわけがないのです。なおかつ美術予備校みたいなものもない田舎でしたので、これはもうなんとも途方にくれてしまったのですよ。

 

そこで考えた方法。

 

それは自分で石膏像を購入するという超ストレートな作戦でした。それも小さいやつじゃなくて、ちゃんと実際の試験サイズの石膏像を買おうとしたわけです(通販で)。

 

当然、買う際には何にするか散々悩みました。言うまでも無く、ここでの選択というものは、その後の技術向上というものに、大きくかかわっていくわけなのです。

 

ヘルメス

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それで僕が選んだ石膏像は、美術系の皆さんにはおなじみの「ヘルメス」でした。 まあ他にも好きな石膏像はあったのですが、こと勉強というものを主眼で考えると、この胸像を差し置いて他はないと思ったのです。大きな量魂から細部に至るまで、この像にはデッサンの勉強における様々な要素が詰まっておりまして、これをマスターすれば、おおよそ他にも対応できるのではと僕なりに考えたのです。

 

果たして横浜の業者から送られてきたヘルメス像。

 

自分の部屋の中でみるヘルメス像。その実際の大きさ(笑)というものに圧倒されましたね。そしてとにかく白。新品の石膏像はまばゆいばかりに輝いていたのです。当然頑張ろうと考える自称天才の僕でありました。

 

そんなわけで自室に設置されたその像は、高校2年の春から2年間に渡り、常に僕に見つめられ、そして常に見つめて続けてくれたのです。うん。

 

そして・・・実はそれでは終わらなかったという・・・

 

www.koromaro.com

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