ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【平成元年の今頃の話10】高級ホテルで【震える舌】

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※ここは常に30年前の話をするスレッドです

 

さてさてなぜか今更振り返る30年前の今頃の話。要は僕の芸大受験話ですね。

 

 

 

時は1989年の今頃・・・

 

浅草ビューホテル

受験のために旅行代理店に宿を頼んだところ、彼らが選んできたのが「浅草ビューホテル」という高級ホテルのデラックスツインルームなのでした(何故にツイン?)。今にして思えば、受験生にそんなところを勧めるのはボッタクリもいいところですが・・・当時の世間知らずの僕は言われるままに予約してしまいました。

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そこには室内プールがあるとの事でしたので、元水泳少年の僕は旅行カバンに水着も入れて(一体何しに行っているのだ?)、なんとも豪勢な受験と相成ったのです。そしてそんなホテルに入れば、当然のことながら周りは中高年だらけですね。そこで18歳の上京少年は常に不審者のような視線を受けていたのです。

 

ゴージャス空間

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チェックインして部屋に入ると、僕はその部屋の静寂感というものに圧倒されました。そして比べては申し訳ないですが、ムサビの受験の時に泊まった『吉祥寺東急イン』とはゴージャス差のレヴェルが段違いでありました。学習塾の教室くらいの広さのある室内には、クイーンサイズというには巨大過ぎるベッドが鎮座しております。しかもそれが二つもあるのです。

そしてシンプルかつ重厚な室内には、あって当たり前のTVが見当たりません。『あれれ?』と思いつつ、これも巨大なクローゼットを開いてみますと、これまた巨大なTVが『沼のぬし』的風情で潜んでいたのでありました。

そして何より驚いたのは、その部屋の窓でした…いや、あれを窓と言っていいのかわからないのですが…そこは部屋ごと出窓状に外にせり出しておりまして、東京の夜景を巨大な三面鏡のように見る事が出来たのです。そして足元遙か下のガラス天井越しには、これから僕が向かうであろう室内プールが煌めいておりました。

 

宿泊客は10代20代はおろか、たぶん30代もいなかったと思います。まさに異人たちとの春。なんか本当に懐かしいなあ…今後浅草ビューホテルに泊まるなんて事は未来永劫ないだろうし、今にして思えば、もう少しホテルライフを満喫すべきだったと思わなくもないですが…そもそも受験生が何言っているんだって話ですよね。

当時は開業して3、4年でしたが、今はどうなっているのかな?たぶん外国人ばっかりなんでしょうね。

 

 

 

代ゼミとの再会

翌日僕は朝から代々木に行き、夏期講習で世話になった予備校に顔を出したのですが、そこがとても温かく僕を迎えてくれたのですよ(まあ考えてみればカモだしな)。申し込みも何もしていないのに直前受験講習に入れてくれまして(タダ)、そこでみんなと一緒に予想課題の詰め込み講習とあいなりました。

これは実に有難かったですね。それにやっぱり不安でしたから、同じ志を持つ仲間がいるのは嬉しかったですし、なんか正に「前夜祭」って感じのハイテンションが心地よかったのです。みんなで一つの方向に燃えているって感じがしてです。

そしてホテルに帰り、受験前夜・・・といっても若いわけです。興奮と緊張でやはり眠れないわけですね。文芸春秋(当時は宮崎勉がまだ捕まっていない時期で、その事件特集がされていた)を欝な気分で読みつつ、案の定、徹夜になるのでした。そして深夜映画の「震える舌」が終わる頃には夜も白白と空けてきまして、浅草→上野と歩いて芸大に行った僕でありました。

 

芸大到着

全員集合。運命のとき。

点呼と説明が終わり遂に試験会場へ。「さてモチーフは何だろう?予備校は“円盤投げ半身像”と予想してたけどな」と、入室した僕の目に飛び込んできた試験課題の石膏像・・・それは・・・

「ヘルメス!」

そう、そこにあったのは、あの日、僕が選んだ石膏像。
僕と二年間、同じ部屋でともに歩んできた石膏像だったのです。

 

「震える舌」

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この映画はそもそも「子どもの病魔に立ち向かう家族の感動的な話」を描いた・・・・はずだったのですが、病気を演じる子役の演技があまりにも神過ぎたために、まるでエクソシスト張りの恐怖映画と化し、今では「最恐」といわれる伝説の日本映画となってしまったものなのです。


震える舌 映画short cut 予告版・松竹

 

そして僕は一人泊まった浅草のホテルで、受験前日にうっかり深夜三時からこの映画を見てしまったのです。当然、内容的に徹夜なりますし、映画の精神汚染というのも物凄いものがありまして、まるでエヴァのアスカ張りの精神攻撃も受けた僕は、もうぐったりと朝を迎えたのでありました。

 

「イカ天」その2

ムサビの試験の際に視た話は先日しましたが、その一か月後の芸大試験の際にもこの番組を視ることになりました。

最初の時は「放送事故級」というべき内容で「凄い変な番組だな。これでOKなんて、やっぱり東京は懐が深いものだな」なんて恐る恐る思っていたのですが・・・この時はだいぶ落ち着いたというか、おそらくみんなが頭に浮かぶ「イカ天」になっておりましたね。

 

そしてこの時のイカ天キングは「フライング・キッズ」だったのです。

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一聴して「あ、こいつらは違うな」と感じましたし、さらには主なメンバーが美大出身というところもアンテナに引っかかってきたのです。そんなわけで彼等の「幸せであるように 」と聴くと、今でもハイティーン時代の自分と、その周りの事が鮮明に頭に浮かびますね。

 

PVは酷いもんだけど。

 


FLYING KIDS/幸せであるように [MUSIC VIDEO CLIP]

 

ママも死んで、子供も生まれたけど

結局、懐かしい友の事を忘れることはなかったよ。

 

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