ころまろ☆昭和45年男

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【同世代の神が選んだ天才たち】1989年の今頃の話12

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※ここは常に30年前の話をするスレッドです

 

さてさてなぜか今更振り返る30年前の今頃の話です。

 

 

運命の芸大試験

試験会場に入室した僕がそこで見たもの。

それは僕が二年前にデッサンの勉強のために購入した「ヘルメス像」そのものでありました。ずっと自室にあった石膏像。それがなんと芸大受験の課題という・・・

いやはや。

自称天才の当時の僕でしたが、さすがにここまでの展開は予想もしておりませんでした。それで「やっぱり俺は何かを持っているな。本当に神が選んだ天才なんだな」という思いがさらに込み上げてきました。

 

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そしてこの時は位置も良かったのです(ムサビとは大違い)。

ほぼ正面という得意の位置です。そしてこの位置は、あまり構図を気にせずに、木炭紙いっぱいに迫力のあるデッサンを描けるという利点があるのです。そんなわけで試験開始の合図とともに、僕は爆裂スピードでデッサンを書き上げ、デッサンの初日が終わったのでありました(当時の芸大試験の石膏デッサンは2日間でした)。

 

そのまま予備校に戻ると、アトリエには試験会場が再現されておりまして、そこでさっきまで描いていたデッサンを今一度描くのです。それを見て講師が問題点を指摘しながら、翌日の対策をするというわけなのです。

 

さすがは大手予備校というか、全科全科目できっちり対応されているさまというのは、さすがは都会というか、単純に凄いと思いました。そんなわけ僕も注意点をレクチャーされ、対策を練りながら初日の夜はふけていったのです。

 

 

翌日

 

一晩置いて客観視したデッサン。

それは少し描きすぎの印象がしました。僕はその感覚を信じつつ、慎重に木炭を消していきました(木炭デッサンにおいて描くと消すは道義)。その後は堅いミズキ木炭で細部を入念に書き込んでいきまして・・午前のみの試験時間はあっという間に終了となりました。

 

確かな手応えを感じつつ周囲を見ます。
倍率の高い芸大試験の場合、「同室に自分より上手い奴が2人いたら落選確定」言われているのですが・・・当時の自称天才の主観的な目で見る限り、その部屋には自分より上手い奴など一人もいなかったのであります。

 

「よしもらったな」

 

 

羽生NHK杯

 

当時の僕と同じ18歳の羽生が永世名人(大山)、現名人(谷川)、前名人(中原)、元名人(加藤)と、4人の名人経験者を打ち破り、NHK杯最年少優勝を飾ったのもこの時でした。

 

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「伝説の5二銀」として、特に有名な加藤一二三戦を僕もリアルタイムで視ていたのですが、これは本当に衝撃的な一局でした。それで僕は長年、加藤一二三が投了後に

 

「強いぼうやだね」

 

と言ったと思い込んでいたのですが、TUBEで最近確認したら、そう言ったのは解説の米長永世棋聖だったのですね。あまりに見事な自分の記憶違いにちょっとびっくりしました。

 


【貴重映像】全盛期の加藤一二三 vs 羽生善治【伝説の対局】

 

平成元年に始まった羽生伝説が、その平成の終わりとともに確かな落日を迎えている今、そのタイミングで藤井聡太が出てきたというのは、何だか出来すぎというか・・・そしてそうあってほしい結末のような・・・なんだか複雑な気分です。はい。

 

 

伊藤みどり

本当の天才である伊藤みどりが世界選手権でトリプルアクセルを決め、日本人史上初優勝を決めたのもこの時でありました。

 


伊藤みどり 伝説のFS(1989年世界フィギュアスケート選手権) Midori Ito.wmv

 

女王カタリーナ・ビットや、そのライバルであるデビ―・トーマスは引退しており、伊藤の優勝はフィギュア新時代を告げるものでありました。

 

そういや現役時代は

「誰もが空飛ぶゴムまりより優雅な女性を観たいはずだわ」

などと伊藤を中傷していたビットでしたが、引退してからは妙に伊藤に優しかったのは不思議な気持ちがしました。

 

そしてゴムまりと言えば・・・僕も含め多くの人が

「伊藤みどりはあの体だからこそトリプルアクセルができる」

と思っていたものですが、一時引退後、かなりスリムになった伊藤みどりが、あっさりトリプルアクセルを決めた姿にはびっくりしました。

 

「うーん、あの体形でなくても飛べるんじゃん」と。

 

そんなわけで。

羽生にしろ伊藤にしろ、同世代の天才の覚醒というものを目の当たりにして、

 

「ちょっと待ってろよ。俺も続くからな」

 

と当時の僕は本気で思っておりました。はい。

 

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