ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【バブル時代の上京日記】令和元年に語る平成元年の今頃の話2

スポンサーリンク

※ここは常に30年前の話をするスレッドです

 

 バブルの新宿で家賃3万円台

平成元年、1989年春にスタートした僕の新宿暮らし。

初めての自分の城は、過去に2回ほど戦火をくぐり抜けてきたであろうという、正に廃墟のような集合住宅(あれをアパートとは素直にいえない)でありました。その名は新兼荘(シンカネソウ)。その悪夢のような四畳半で遂に一人暮らしの開始です。

 

そんなわけでマジもんのボロバラックでしたが、しかしながらこの部屋、あのバブル最盛期の新宿で家賃がなんと3万円代だったのです。もうこの値段だと文句を言うどころか、逆に太っ腹な大家様に感謝すべきというご時勢なのでありました。うん。 ほんと家賃も物価も高かったんだよねえ。手前のライオンズマンションなんかはいくらだったのだろう・・・

 

上京日記

 

そしてそんな時期、俺はほそぼそと日記を書いていたのです。 僕が人生で日記を書いていた時期と言うのは(WEB日記を除けば)この時期だけなので、なんだか貴重な感じが自分でもします。

 

f:id:koromaro:20200320085101j:plain

 

まあ日記と言ってもずばり絵日記。それも「おい、お前さんは美大を目指しているんだろ?」と、思わず当時の自分に聞きたくなるような、本当に幼稚園レヴェルの代物なのでありました。

 

f:id:koromaro:20200320085132j:plain

 

それでもって、そこに書かれている当時の自分と言うのも、これがまたさらに輪をかけて低レベルと言うか・・・では恥を忍んで(害がないものを)いくつか抜き出してみます。

------------------------------

 

「本当は今日から日記を書くつもりだったが疲れたので翌日(9日)に書いている」

「きのうの11PMがこわかったので寝不足だ」

「長澤さんのくれたインドのタバコのせいでゲロをはいた」

「買い物袋をさげたベニーユキーデとすれちがったのでカモーンと言った」

「おこのみ焼き屋のおやじにおこられた」

「今夜はおそくまでおきて、すけべな映画をみるつもりだ」

 

-----------------------------

 

うん、本当にあほですな。

 

まあとはいえ、この当時の自分の純粋性と言うものは、これもう凄いものだなとも感じるのです。この頃の僕はコインランドリーで愛を夢見ていたり、ビル街を真夜中にマラソンしたり、若き日のスーラのデッサンに感動していたり、さらにはばったり会ったスヴェトラーナ・ボギンスカヤと握手していたりと・・・

 


1988 Boguinskaia Svetlana Floor Exercise



なんだか読んでいて涙腺が熱くなるというか・・・・その時の自分の「持っていないものの大きさ」と、今の自分の「失ってしまったものの大きさ」というものは、これはもう、限りなくイコールに近いものなのではと思ってしまったりもするのです。

 

そんなわけで俺の上京日記。それは平成元年の4月8日から翌月9日という、ほぼ1ヶ月で終了しています。最後の日記の内容は

 

「部屋に大勢友人が遊びに来ていろんなビデオを見て、いろんな話をした」

 

というものでありました。要は新しい友達が出来たので、一人寂しく日記で一日を振り返る必要も無くなったという事なのでしょうね。やはり持つべきものは友です。 はい。

 

「Light my fire」ドアーズ

 

予備校への通学路に文化女子学園があって、そこの出版部のビルに「村上春樹新作エッセー “はいほ~!” 発売」という、でかい垂れ幕がかかっておりました。

 

 

 

当時はまだまだノルウェイ現象継続中の時期であり、この本も「流れに乗らずにおくべきか」と言うような感じで強引に出版されたと記憶しております。村上春樹ファンの僕は、当然それを買って読んだわけですが、その中にドアーズの「Light my fire」を絶賛している文章があったのです。

 

ドアーズそのものは知っていましたが、曲は映画繋がりで「THE END」しか知らなかったため、「Light my fire」を猛烈に聴きたくなった僕がとった行動と言えば・・・それはジム・モリソンの写真が張られた予備校のロッカーの前で、その持ち主をまちぶせすると言う、まるでストーカーのような行動だったのであります。

 

f:id:koromaro:20200405013055j:plain


 まあ今みたいに「検索一発」みたいな時代じゃないので、手っ取り早く聴くにはそうするしかなかったわけですが・・・現れた男は、まさにジムモリソン的な、実に危なげな男なのでありました。多少ビビリながら事情をすと、そいつは結構喜んでくれて、ドアーズのアルバムを全て録音してくれたのです。

 

「ちなみにおたくは普段何聴いてんの?」

「最近はオフコースと尾崎とジョージマイケルかな?」

「・・・悪いことは言わない。今後一切、そいつらの名前は出さない方がいい」

 

 


The Doors - Light My Fire

 

そんなわけで聴いた「Light my fire」。ざらりとした悪魔的なボーカル。あまりにも長すぎる呪術的な間奏・・・確かに肉体そのものを燃やしているような曲です。

翌日ジムモリソン男に質問攻め。 そして友達になり、今に至る友人関係が続いていくのでありました。

 

www.koromaro.com

www.koromaro.com

 


TOP

スポンサーリンク