ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【東京の銭湯】令和元年に語る平成元年の今頃の話5

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※ここは常に30年前の話をするスレッドです

 

僕が30年前の上京時の事を振り返っているお話。今日は銭湯編ですね。

代々木の美術予備校に通うため、西新宿の4畳半バラック(新兼荘)で独り暮らしを始めた僕ですが、当然お風呂はありませんでしたので(電話もない)銭湯通いをする事になったのです。

当時はまだまだ銭湯が現役の時代で、新宿のビル街の端っこという場所でありながら、通える距離に銭湯が二つありました。

 

 

 

キョンキョンの銭湯

一つは渋谷方向にある銭湯で、そこは『小泉今日子がラジオの企画で壁画のデザインを担当した』という銭湯だったのです。実際、僕も福島時代にその放送を聴いていたので、かなり興味津々に訪ねて行ったものでした

 

 

しかしながらコインランドリーの利便性の悪さと『銭湯通いの格好で甲州街道を横断しなければならない』という、なかなかのハードルの高さがありまして、結局、一度しか行きませんでした。気になる壁画は、記憶が確かならば、実にテキトーかつ乙女チックな『ピンクの象』だったと思います。

 

 

第二良しの湯

僕がずっと通った銭湯です。山手通りのギリギリ内側にあることも気に入った理由のひとつでした。

 

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ここは内装から牛乳から何から何まで、まさにイメージ通りの『ザ・銭湯』という感じのところでした。ほんと『野村のヨッちゃんが番台に立っていても全くおかしくない昭和の雰囲気』というか・・・

 

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そんなわけで、ある種の既視感に背中を押されながら

『よし、問題ないな。田舎出の初心者だと思われないように堂々とお風呂場に行こう』

と、男らしくお風呂場に入った僕の目に飛び込んできたのは

 

『お風呂の壁に手をついて、お湯出し口に股間を当てながら、恍惚の表情を浮かべるヌルっとしたオジサン』

 

だったのです・・・それを見て

『新宿の銭湯だもんな。やっぱりそんなに甘くないよな』

と、わりと冷静に受け止めた僕でありました。

 

あんま器再起動

お風呂場から出た僕の目に留まったのは、なんとも古びた『あんま器』でした(あれをマッサージチェアとは言えない)。

 

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『俺は都市生活者だしな。マッサージは必要じゃん!』

と思った僕が20円(!)を投入してギコバタやっていますと、脱衣所の常連の皆さんは、なんとも珍しいものを見るような目で僕を見るのです。

 

『あ、それ動くんだ・・・』 みたいな。

その後、一年間も通った銭湯でしたが、結局そのあんま器が使われたのは、僕が使ったその時かぎりの事でした。

 

ドアーズとかぐや姫

 

ある日、僕にドアーズを教えてくれたジムモリソン男が

「角田んちの話をしたら彼女が面白がってさ。今度二人で泊りに行ってもいいか?」

と言ってきました。軽くOKしたものの、実は『自分の家に女の子が泊まる』なんて事が未経験だった僕は、かなり動揺しておりました。ふはは。若輩者ですみません。

 


そういやポテトチップス好きの彼女だった

 

とりあえずは新兼荘の大掃除となったわけですが・・・そもそも戦火を二回ほど潜り抜けてきたであろうボロ屋敷は、いくら掃除しても絶望感しか沸かないわけです。はい。まさしく危うい都市生活者なのであります。

 

そんなわけで(?)、その日は3人で銭湯に行ったのですが、少し遅れて銭湯から出てきた(友人の美人の)彼女は、まさに名曲『神田川』の風情でしたね。実際に神田川も近かったですしね。うん。それに当たり前だけど仲が良いんだよね。二人は。

 

 

当然、僕が

『俺も早く彼女が欲しいなあ』

と思ったことは言うまでもありません。

 

「home tonight」エアロスミス

運が悪いことに平成元年の四月から『公衆浴場の入場費の大幅値上げ』が施行されたのです。当然、いきなり苦しくなる家計・・・まあ風呂に入らないわけにいかないしねと。そんなわけで僕が考えた浅知恵は

 

『風呂付に住んでいそうな人間にアタリをつけ、友達になってタダ風呂に入れさせてもらう』

 

なんて、実にセコイ考えでありました。そしてある日、そんな下心で仲良くなった男の家に泊まらせてもらう事になったのです。

 

「今日は親がいないからいいよ。でも千葉だから遠いよ」

 

との台詞に

 

『まあ千葉と言っても東京の隣だよな。たぶん大した事無いよな』

 

という認識しか無かった僕は、うっかりついていってしまったのですが・・・2時間オーバーで辿り着いた家は、千葉の千葉駅よりも、さらに奥まったところにあったのです。時間と電車賃が痛すぎる!なんと山がある!

 

「となり近所は気にしなくていいから好きな曲かけなよ」

 

そんなわけで、自治会館の盆踊りくらいの音量で聴いた曲がこの曲です。胸にしみるねえ・・・ほんと名曲です。あの日の総武線の車窓はあまりにも暗くて、遠くにぼんやり見えるのはラブホテルの灯りだけでした。

 


Aerosmith - Home Tonight

 

Now it's time
To say good night to you
Now its time
To bid you sweet adieu

Baby, drink a cheers to yesterday
And maybe you'll drink your tears away

So baby, don't let go
Hold on real tight
Cause I'll be home tonight

 

www.koromaro.com

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