ころまろ☆昭和45年男

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

「銀色夏生の写真よりもカッコよく」令和元年に語る平成元年の今頃の話33「新宿KIDS」

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです

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「Go Go Heavenの勇気 」

 

そんなわけで30年前、1989年の晩秋の話です。

大沢誉志幸の作詞を担当していた銀色夏生が、詩集のような写真集のような、それまでありそうでなかった書籍を出し始めたのもこの頃でした。

  

 

銀色夏生の世界観が好きだった僕は、早速「Go Go Heavenの勇気 」という文庫本を買いました。それは僕らと同世代の若者集団のモノクロ写真に、銀色夏生が独特の詩を付けているものでして、なかなかスカした感じのものでした。

 

 

俺たちの方がカッコいい

 

しかし・・・それを一緒に読んでいた僕とジムモリソン男の間には、何とも言えない気持ちが込み上げてきました。それと言うのは

「これって、俺たちがやった方がカッコいいんじゃね?」

と言う、実に自意識過剰な思いなのでした。

僕等は早速行動に移しました。カメラマンとして白羽の矢を立てたのは、予備校にいたカメラマン志望のデザイン系の男です。その男は「ルイ」といい、夏に自由制作をしてる時に、石膏まみれになった僕等の写真を撮りたいと言ってきた男だったのです。

予備校に行って、ルイを捕まえ事情を話しました。すると彼は

 

「今、カメラを質屋さんに出してしまってるんや。やから一眼のカメラとネオパンのフィルムを調達してくれはったら、いつでも撮ってあげまひょ」

 

と京都弁で答えました。

 

 

新宿ロケ敢行

 

合点承知の助とばかりカメラとフィルムを調達して、再びルイのところに行きますと、

 

「せっかくやから新宿ロケにしましょ」

 

と、彼は新宿でのロケ撮影を提案してきたのです。こちらに異存などあろう訳がありません。南口からゴールデン街、桜通り、コマ劇前、三井55ひろば、新宿中央公園・・・そんなわけで撮った写真がこれらです。

 

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あくまでカメラマンの作品

 

場所もポーズも表情も、僕らはすべてルイの指示通りにやりました。ですので現像した写真を見て、僕もジムモリソン男も、そこで初めて「なるほどなあ」と深く感心したものでした。これらはモデルは僕等ですが、あくまでルイの作品なんだなあと思わされた感じでしたね。

 

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そういえばルイはデッサンも凄く上手かったのですが「日大の芸術学部しか受験しない」と言っていました。僕が「せっかく上手いんだからもったいないよ、他も受けなよ」というと、彼は「習いたいカメラマンがそこで教えているから」とあっさり答えていました。

 

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僕はそれに「なるほど、志望校選びにはそういう発想もあるんだなあ」と何だか感心してしまいました。だって当時の自分は「時間と空間と素材さえあれば俺は天才だから何とかなる」という感じでしたからね(苦笑)。

 

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その後、彼はその通りに進学し、今はフォトグラファーとして頑張っているようで何よりに思っています。

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彼と実際に接したのは、あの頃が最初で最後でありまして、そしてこれからもなかなかオフで会うことは無いのだろうけど・・・それでもあの街で未来を夢見ていた日々というものは、しっかりと彼が切り取ってくれていたのだなあと、今写真を見て、改めて思っています。

 

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