ころまろ☆昭和45年男

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

「地上げ屋の嫌がらせ」令和元年に語る平成元年の今頃の話35「アンシャンテ21 vs 新兼荘」

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです

今日は住居についてですね。

 

 

憧れの「アンシャンテ21」

 

平成元年の春に上京し、新宿で予備校生暮らしを始めた僕ですが、僕と同時期に同じ高校から、僕の親友「ロメオ」も上京していたのです。

プータローの僕と違って、ロメオは現役で歯科大に進学し、既にさわやかなカレッジライフを満喫しておりました。僕はそんな彼とたまに連絡を取り合っていたのです(まあ当然僕の家には電話は無いので一方的な連絡でしたが)。

 

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↑アンシャンテ21の現在の姿↑

 

ロメオはゴージャスな新築マンションに住んでおりました。そこは「アンシャンテ21」という名前からして、もう新兼荘とは大違いのリッチな住居でして、30年前でありながらオール電化という凄い物件でありました。

 

僕はたまにここに遊びに行くのが大好きでした。何もかもわかり合っている気のおけない友人がいる&広々としたフローリングの部屋&風呂がある&クーラーがある&電磁調理器がある・・・しかも4階の角部屋で出窓があり、日当たりも眺めも素晴らしく、さらには屋上も出入り可能だったので夜景も最高と・・・まさに新兼荘とは大違いだったのです。

それゆえあの頃、僕はこのアンシャンテ21に住む夢を何回か見たものでした(実話)。

 

品の良い友人たち

 

加えて、ロメオと同じマンションに住む彼の大学の友人というのも、また揃いも揃って「良いとこの子供たち」と言いますか・・・間違ってもサトーのような殺伐としたチンピラはおりません。みんな「金持ち喧嘩せず」的な優しさがあり、僕にも実に温かく接してくれました。

 

そんなわけで僕はそこに遊びに行くたび「なんだかアメリカB級映画の卒業パーティーみたいだな」というような思いを感じつつ、とても安らかな気持ちになっていたものでした。

 

 

恐怖の新兼荘

 

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↑現在の新兼荘界隈↑

 

一方の新兼荘と言いますと・・・これはやはり甘くない場所でした。

 

「新兼荘26時!深夜の自殺未遂事件」

※グロ話に付き注意※

 

珍しく友人たちが遊びに来ていない夜、僕はイカ天を見つつ自宅でデッサンをしていたのですが、その少し前から左手首に妙な違和感を持っておりました。

 

というのも左手首の皮膚下に、何かのきっかけで血豆のようなものが出来てしまっていたのです。僕はその夜、それが妙に気になり、そして何度も潰そうとして失敗したあげく、結局キレてしまった僕は、皮膚を歯で齧って引っぱり、ニッパーでその部分をカットしたのです。

 

すると手首から血がピューピュー吹き出しました。まあ考えてみれば当然な話です。「あわわ・・・畳が汚れてしまう」と思った僕は、そこに新聞紙を敷いて、手首を押さえて止血にしようと試みました。

 

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ぎゅっと抑えつつ、しかし深夜であるため、ついウトウトしてしまったのか・・・気が付くと僕の目には血に染まり切った新聞紙がありました。しかも血はダラーーーーーっと、まるで締まりの悪い水道の蛇口のように流れ続けていたのです。

 

僕は恐怖を覚えうろたえました。その時は既に深夜2時でしたが、もう時間も選択肢も電話もありません。僕は大家さんの家に飛び込みました。

大家のおばさんは血だらけの僕を見るなり

 

「あんた何やってんの!」

 

と怒鳴りました。そうです。「浪人生の自殺未遂」と思われて当然の状況です。もうビンタされそうな勢いです。僕が慌てて

 

「いや、あの手にイボが出来て、それが気になって弄っていたら、なんかあのその・・・」

 

と言い訳しているところに、大家のおじさん(大工の棟梁で山根明似)が登場しました。

 

「どれ見せてみろ・・・ああ、これなら大したことないぞ」

 

彼はバンドで出血を一時止めたのち、僕の手首に訳の分からない粉を大量にかけました。するとあら不思議、出血があっという間に止まったのです。そして30分ほど大家さんの居間で様子を見たのち、「明日病院に行くんだよ」と言われ、僕は部屋に戻りました。

 

「地上げ屋の嫌がらせ」

 

いつものようにジムモリソン男とサトーとイケメンミズキを連れだって新兼荘に戻りますと、そこには何やらパトランプが点滅していたのです。

 

ただ事ではない雰囲気の中、おそるおそる近寄っていきますと、周りにはロープが張られておりまして、さらにその場のいたるところに「血にまみれたシーツや布団」が大量に散乱していたのです。何とも異常すぎる光景です。

 

大家さんがいたので話を聞くと、なんだかヤクザ風情の連中がまき散らしていったとの事でした。要は地上げ屋の嫌がらせです。警察には僕も質問され、僕の部屋の中も、大家さんの立会いのもとで軽く調べられました。

そしてそういう状況でしたが、その頃の僕は

 

「まあ新宿だし、こういうこともあるよな」

 

と、全く普通の事のように受け入れていたのです。バブル絶頂期の東京都心。僕も含めて何もかもかが少し狂っておりましたね。

 

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