コロマリズム サブカルチャー&ダイエット

ダイエッター&スカラプターのコロマロです。この雑記系ブログで、芸能ネタやダイエットや自慢話を語りながら、彫刻しつつ、皆さんのお越しをお待ちしております。ちなみにアルバルク東京のファンであったりします。

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令和2年に語る平成2年の今頃の話 その2「イカ天バンド&ガク登場」究極のナル男

平成元年の春に上京して新宿に住み、代々木の美術予備校に通っていた僕は、バブル真っただ中の東京で初めて年明けを迎えておりました。

 

 

◆ガク話その1

 

平成2年1月のある夕方、いつものように予備校のロビーにいくと、デザイン系のシオカワの知り合いが来ておりました。シオカワ曰く「BOOWY」のカヴァーバンドを作りたいので、音楽をやっている奴の多いこの予備校に、彼はメンバーをスカウトしに来たとのことです。

 

まあ冷静に考えれば「受験期の予備校で何しとるん?」となるのでしょうが・・・しかしながらそれを1ミリも疑問に思わなかったのは、やはりその時期が【空前のバブル&バンドブーム真っ只中だった】という事なんですね。さらには「そもそも美術系とロックは相性が良い」というものもあったのです。

 

思えば当時の周りの人間のほとんどは、何かしらの楽器を弾けておりました。

 

【ギター】イケさん、ジムモリソン男、シオカワ、ワカバヤシ…その他大勢

【ベース】イケメンミズキ、チシオ、ヤマキタ
【ドラム】サトー、チャーリー

【サックス】イチモト
【ピアノ】ミドリちゃん

 

一体全体、何の予備校ですかという感じですね。あとは僕がボーカルになれば、、、まあそれはさておき・・・今日の本題はそのスカウトマンなのでした。

 

つづく

 

◆色物バンド

 

バブル経済の絶頂期と同じく、この時期に頂点だったのがアマチュアバンドブーム(イカ天ブーム)でした。

今も現役の「ビギン」という真面目なバンドが5週勝ち抜き、見事グランドイカ天キングになったあと、冬場に向かう時期の「イカ天キング」には、しばらく「色物系」のバンドが続きました。

 

【カブキロックス】

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「元禄ロック」という意味不明なジャンルのバンドです。あくまでアマチュアの枠で登場しましたが、実はボーカルの氏神一番氏は、この時点で既にソニーミュージックの子飼いのタレントでもありました。

 

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そんなわけでヒスグラのメンバーだったバックバンドも含め、カブキロックスは純粋なアマチュアバンドとは言い難いバンドでした(実際、イカ天で名前を売ったあとは、出世のレールに乗るかの如くデビューまで駆け抜けていった)。

 

そんなセミプロバンドではありましたが、しかしながらイカ天の本番でのパフォーマンスというと・・・これが緊張の為かあまり芳しくなかったのです。

 

さらにはキャラや世界観の作り込みの甘さも合わさって(メイクも酷いものだった)、僕は「こりゃダメだな」と思ったのですが、この週には他にインパクトのあるバンドがあまりいなかったため、とりあえず彼らが「仮イカ天キング」になったのでした。はい。

 

 

【サイバーニュウニュウ】

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油断すると現代語になってしまったりと、その「お江戸キャラ」がブレブレだった氏神一番とは異なり、このバンドの「レプリシン」「和製メカエルビス」「真空管飛乃助」の3人は、見ていて怖くなるほどキャラが立っておりました。サトー的な怖さと言いますか・・・要はアブナイ系ですね。

 

音楽的に審査員ウケが良かったサイバーニュウニュウに対し、対するカブキロックスもオリジナル曲(「好色一代男」)で、前週とは見違えるような素晴らしいパフォーマンスを披露しましたが・・・力及ばす、サイバーニュウニュウが新たな「イカ天キング」となりました。

 

それで総評時に審査員の吉田健氏が、この対決を評して「 真面目にやってるバンドがかわいそうだよね。おめでたい番組だよ」と自嘲気味に言ったのですな。それに対して氏神一番氏は「あれには相当ムカついた」と近年のインタビューで答えております。

 

【たま】

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サイバーニュウニュウがイカ天キングになった翌週に、あの「たま」が登場し、見事イカ天キングになります。

 

イカ天はブッキングやマッチメイクはともかく「審査はガチだった」と多くの人が証言しているのですね。だからサイバーニュウニュウのメカエルビス氏も「審査はガチだった。だから俺たちがカブキロックスに勝ったのも実力通りだし、「たま」が俺たちに勝ったのも実力通りだった」と語っております。その上で彼は「5-2」で敗れたことに対しても

「たまは以前から良く知っていて、凄く実力がある事が解っていた。だから審査結果は納得だった」

 

と、答えているんですね。そして審査員もそれは同じで、吉田健氏も伊藤銀次氏もグーフィー森氏も、この時点で、すでに「たま」の事を知っていたのです。そのうえで・・・いくら「ガチ」と言っても、この時期のイカ天には、なんとなくそういう先入観が見え隠れするようになっていました。

 

この時「たま」は「らんちう」を披露したのですが、リアルタイムでの視聴時には、実は割と地味な印象だったのです。対するサイバーニュウニュウが派手目の「ベガスのエルビスになりたい」を演奏しましたので、もし前述のような先入観が無かったら、僕はサイバーニュウニュウが勝利したのではないかなと今でも思っています。

 

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◆ガク話その2

 

僕と一緒にスカウトマンを遠めに見ていたJKのキクチは

 

「あの人って、なんか家でガウン着て、ソファーでグラスを回してそうだね」

 

と言いました。まさにそんな感じでして、彼を遠目から見ると、そのまんまホストというか・・・まるで少女漫画の登場人物(それも主役じゃなく金持ちの嫌なやつのほう)のような感じだったのです。

 

彼は『在りし日のマイケルかYOSHIKIぐらいしか買わないような金属だらけのロングブーツ』を履き、『怪しげなペイズリーのシャツ&ロングコート』を羽織り、左手には『人差し指から小指まで包むアーマロイドのようなシルバーアクセ』を装着して、その手で持つタバコはパーラメント・・・。

 

そして顔がまたナルナルというか・・・

 

それはイケメンミズキ的な解りやすいハンサムではなく、何だか爬虫類のような怪しさと言いますか・・・なんとも中性的な雰囲気をまとっていたのです。

 

僕はまたまた好奇心を隠し切れず彼に接触しました。すると予想通り、彼は自分の事を(当然聴かれもしないことまで)ペラペラペラペラと答えてくれました。

 

「名前はガクという」
「今着ている服は自分で作った」
「リモートのマネージャーをやっている」
「原宿のアクセショップの店長もやっている」
「年上の宝石商のヒモをやっている」
「一番やりたいことはバンドデビュー」

 


remote 「Never Be」 イカ天

 

 

もう、うさん臭ささの宝石箱やー!

 

仕方ないので

 

「リモートと言えばサロメだよね」

 

と僕がテキトーに言いますと

 

「お!サロメ知ってるなんて お前、通じゃん!!」

 

といきなり「お前」呼ばわりで喜んでいます。

しかしながら話しているうちに、僕はガクの「迷いのないナルぶり」に敬意の念すら感じるようになってきました。

 

 

つづく

 

 

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