ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【平成2年の今頃の話9】ドビュッシーとクローデル【異芸術カップル】

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※ここは常に30年前の今頃の話をするカテゴリーです。


 

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異芸術カップル

僕が彫刻の世界を目指したきっかけは、中学生の時に美術の女性教師から「カミーユクローデル」の話を聞いたことからでした。その話の中でも特に、作品「ワルツ」を巡るカミーユとドビュッシーの話に心を奪われたのです。

その影響で僕は「美術家と音楽家」のカップルというものに強いあこがれを抱いたものでした。具体的に言えば、それは「ジョンレノン&オノヨーコ」と「池田満寿夫&佐藤陽子」という人たちであり、特にリアルタイムで活躍を視ていた池田夫妻に対する思い入れは、それはもうかなり深いものがありました。

 

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はい。

 

そんなわけで・・・30年前の今頃の話に戻ります。

 

【丸ノ内線の電車内にいた子が、センター試験で隣の席だった】

 

・・・からのつづきです。

 

 

 

 第一回センター試験

 

ターコイズのコートを横目に、僕は第1科目である外国語に取りかかりました。30分掛からず終了。 当時の僕の(実際の点数はともかく)テストを終わらせるスピードというものは、日本最速レベルだったのです。

『あ~あ、あと一時間もあるよう・・・』

しばらくぼんやりしていると・・・予想通り隣からの視線。 どうやら彼女も高速テストマスターのようです。

まさか横を向いて話すわけにもいかないので、頬杖をついて寝たふりをします。『思えば昨日はハードだったな』なんて思っているうちに・・・zzz。

そして翌日、センター試験2日目。

その日も前日と全く同じ様な時間が過ぎ、僕は隣を意識しつつ、どうにもならない時間を持て余していました。

「試験終了です。これで終わりの方は退出してください」

試験官の声が響き帰り、隣の彼女は帰り支度をします。僕はピクリともしません。 彼女は教室の入り口で一度僕を振りかえり、そのまま去っていきました。

頭の中でのカウントダウンを終了した僕は、急いで学校を出て、小川沿いの道にターコイズブルーを求めます。

灰色の波の中に彼女の姿を見つけた僕は、さりげなく彼女の隣に並びます。彼女ももう僕の存在に気が付いています。少しだけゆっくり歩く僕たちを、急ぎ足の受験生達がどんどん追いぬいていきました。

 

重なり合う未来

「始めまして・・・で、いいのかな?」

「始めまして」

 

しばし沈黙。 ゆったりとした小川沿いの住宅街。 僕はそこで会話のきっかけを虚空に求めます。

 

「テスト終わらせるの、とっても早いですね」

 

彼女の方が微笑みながらそう切り出しました。

 

「うん、まあセンターは別に関係ないからね」

 

そう答えると、彼女は興味深そうに聞いてきました。

 

「じゃあ・・・やっぱり東大志望なんですか?」

 

僕は『なにがやっぱりだよ』と思いましたが、動揺をおくびにも出さず答えます。

 

「うーん、まあ、それと同じくらい難しい所だよ」

 

そういうと彼女の瞳が輝きました。

 

「もしかして・・・ 芸大だったりして・・・」

「お!鋭いね~、当りだよ」

 

すかさず答えると、彼女は驚いた顔で立ち止まり。

 

「私も芸大を受験します」

 

と言いました。予想外の言葉に完全に動揺する僕。

 

「え!俺は彫刻だけど君は?」
「私は音楽学部です」

 

その時、偶然という名の導きにより、何かが確かに始まったのでした。

 

 

 

「さよなら三角」

僕が美術の世界を目指したきっかけの「ロダン&クローデル&ドビュッシー」というものは、我ながらなかなかカッコイイものだと思っているのですが・・・実は中学の同じ時期に、同じように影響を受けたものがありました。それは原秀則のラブコメマンガの「さよなら三角」というものでした。





このマンガの主人公というもののリア充ぶりと、その調子の良さというものは、正にマンガ史上に残るものであったのでありまして・・・面倒なので箇条書きにすると

 

・隣に住むツンデレ幼馴染→主人公にベタぼれ
・お色気の女家庭教師といちゃいちゃ→難関校突破
・テキトーにサッカー部に入る→キーパーの才能爆発
・全国大会常連=全国優勝→さらに大人気
・調子に乗って生徒会長に立候補→当然当選
・モテまくりになり調子に乗る→幼馴染は寛容
・遊びすぎて大学受験は失敗連続→美術の才能爆発
・美大受験→即才能を認められ海外留学決定
・幼馴染が恋しくなり即帰国→ハッピーエンド

 

というね・・・ちょっとした殺意すら覚える「お調子ヤロー」ですが・・・僕は実にクレイジーなことに、このマンガと、この主人公の事を、正に自分の近未来予想図のような気分で読んでいたのです。はい。

 

今、僕の娘は二人とも中学生ですが、この頃の自分を思い出しますと、これはもう全く以ってね・・・彼女たちに偉そうなことは言えないわけです。

 

でも実際に絵は上手かったし、それに・・・まあ、いいか。

 

つづく

 

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