コロマリズム サブカルチャー&ダイエット

ダイエッター&スカラプターのコロマロです。この雑記系ブログで、芸能ネタやダイエットや自慢話を語りながら、彫刻しつつ、皆さんのお越しをお待ちしております。ちなみにアルバルク東京のファンであったりします。

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令和2年に語る平成2年の今頃の話その11「芸術高校とイケさんの弾き語り」

※ここは常に30年前の話をするスレッドです。


今から30年前、平成2年の今頃の話です。

 

 

本当に言い訳がましいですが、当時の美術系の受験は本当に激烈な争いでした。それはもう「一つのお猪口に対して一升瓶三本の濁り酒」というような・・・もうどうにもならないあふれっぷりだったのです。

 

ですので、現在の「一桁台前半」という芸大美大の受験倍率を見ますと、それはもう隔世の感があるというわけで・・・まあそれを前提に、この「30年前話」を読んでいただけると、より楽しめると思います(何を?)。

 

 

 

◆イケさんと専門学校に行く

 

狂乱のクリスマスのドライブ以降、僕は何気にイケさんと仲良くなりました。

イケさんとは僕らのグループのリーダー格で、一つ年上の九州男児でした。背も高く見栄えも良く(その後一時期俳優をやっていたりした)、さらには金持ちな上に、面倒見も良かったので、僕はかなり頼りにしていました。

それで当時は美術の専門学校も志願者が多数で、美大に負けない厳しい入学試験がありました。特にデザイン系の人気が高く、大手の桑沢デザインや阿佐ヶ谷美術などは学科実技の実力だけではなく、そこに「運」がなければ入れないレヴェルの超難関だったのです。

イケさんは僕等より一つ年を重ねておりましたので、その進路に対する思いというのは、より真剣なものに僕は感じていました。そんなわけでイケさんは、大小さまざまなデザイン系の学校の情報を入手していました。

 

「ツノダ(コロマロの本名)、あした飯驕るから付き合ってもらえるか?」
「いいけど、どこに行くの?」
「専門学校を巡って願書を貰ってきたいんだよ」

 

 

◆「とんぼ」

 

イケさんはギターも弾けて歌も上手く、良く弾き語りを聴かせてくれました。

しかしそれは良いのですが、イケさん歌のチョイスが僕には全く合わなくて、しばし悶絶しておりました。

忘れられないのが長渕剛の「とんぼ」ですね。僕は当時全盛だった長渕剛という人がどうにも嫌いで、特にこの頃のチンピラ路線を忌み嫌っていたのです。だからイケさんの「とんぼ」には本当に参りました。うまかったけど。

 


長渕剛 ザ・ベストテン『とんぼ』

 

そういえば、あの居候の「ヒロトムラカミ」の結婚式に行った際に、奴は仲間と一緒に長渕の「乾杯」を熱唱して、わざわざ出席した僕とジムモリソン男を悶絶させたものでした。本当にとんでもない奴です。はい。

 

 

◆イケさんに芸術高校に行ってもらう

 

僕は一日イケさんに付き合って、都内のデザイン系の専門学校を巡りました。有名どころから無名な学校まで、当時は本当に大小さまざまな学校がありました。僕はそこで東京という街の奥深さを改めて感じたのです。

そしてお茶の水の街に来た時に、僕はある事を思いだしました。

『そういえば芸術高校ってこのそばだったよな・・・』

僕はイケさんといっしょに、東京芸大付属高校の前まで行きました。

 

「イケさん!この高校の事務所に行って、卒業演奏会の案内をもらってきてくれない?」

「は?別に一緒に行けばいいじゃん!」

「どうしてもお願い!イケさん、本当にお願い!お願い!」

「わけわかんないなあ~ まあもらってきてやるよ!」

 

ーーーーー

 

なぜそんなお願いをしたかというと、僕は万が一にでも「NONと出くわす」ことを恐れたのです。なんというか

 

「なんかそれって『会いたさ』丸出しでカッコ悪い」

 

なんて思っていたのですね。ほんと、どんな自意識過剰なヘタレだよと・・・イケさんすみません。

 

 

◆「気まぐれロメオ」

 

当時、僕とジムモリソン男が「これほどカッコ悪いバンドは無い」と思っていたのは「プライべーツ」というバンドでした。そんな彼らの代表曲が「気まぐれロメオ」という曲だったのですが・・・しかしながらそれもイケさんの十八番の曲だったのです。当然悶絶です。

 


THE PRAIVATES / きまぐれロメオ

 

そういえばこの曲のサビは

 

♪そう俺は 気まぐれロメオと呼ばれてた~
そう俺は 気まぐれロメオと呼ばれてた~♪

 

というものなんですが、僕らは

「ロメオなんて呼ばれる奴がいるかよ」

と突っ込んで笑っていたのです。
 

 

そんなある日、僕は歯科大の友達のマンションに遊びに行ったのです。するとそこに同じマンション住む歯科大のキャンパス仲間が訪ねてきたのですが、その彼らは僕の友達の事を「ロメオ」というあだ名で呼んでいたのです。

 

なんでも「英語の教科書のロミオとジュリエットのロメオの写真に似ているから」との事ですが・・・僕はびっくりして目が点になり、さらにはプライベーツに対する敗北感に打ちのめされたものでした。はい。

 

でもまあフォローではないですが、今聴くと、これがなかなか良かったりするから不思議なもんです。はい。

 

 

◆イケさんから聞かされた衝撃の事実

 

しばらくするとイケさんは手ぶらで戻ってきました。

「あれ?イケさんどうしたの?」

 

「どうしたもこうしたも卒業演奏会なんか無いってさ」

「え?そんなわけないよ!」

 

「いや『生徒は芸大受験に向けて取り組んでいる時期なので、そのような予定はありません』だってさ」

 

「?????」

 

 

ーーーーーー

 

僕は激しく混乱しました。そしてしばらく考えたのち、NONに手紙を書くことにしました。そうです。もうすでに演奏会があるはずの2月3日が迫っていたのです。

 

 

◆「Friends and Dream」

 

当時はまだチェッカーズの人気がある頃でした。イケさんはこの曲も弾き語りをしてくれたのですが・・・僕はさすがに抗議しました。

 

「いくらなんでもチェッカーズは無いでしょう」

「いや、良い曲じゃん!それにこの曲って、なんかツノダっぽいじゃん!」

「そうかなあ~」

 


チェッカーズ Friend and Dream(プライベート・モノクロ)

 

時が経って解るもの。

 

♪ 俺たちずっと 石ころのダイヤでいような oh well
 そいつだけは守れそうな 約束だったぜ♪

 

藤井郁弥はこの曲を聴くと、2004年に亡くなったドラムの「クロベエ」を思い出すということですが、それはもう、僕も全く同じ意味で同感ですね・・・。

 

「そいつだけは守れそうな約束だったぜ」

 

 

つづく

 

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