ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【平成2年の今頃の話18】入学試験中のアドバイス

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※ここは常に30年前の今頃の話をするカテゴリイです。

30年前の今頃の話ですね。平成元年春に上京した僕は、新宿での1年の浪人生活を経て、いよいよ美大受験に突入しました。

 

 

ムサビへのリベンジ

 

願書を一緒の郵便局で同時に出したジムモリソン男(異常なまでにモテるロックンローラーで彫刻科志望の同い年男。喧嘩も強い)とは、目論見通り同じ部屋での実技試験となりました。

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それで、あくまでも「当時の感覚」として聞いてほしいのですが、僕もジムモリソン男も「芸大一本」という気持ちが強すぎて、あまり私大(ムサビ、タマビ)の受験には本気ではなかったのです。若気の至り勘違い系ですな・・・もうしわけない。

 

事実、あまり学科が強くないジムモリソン男などは、ムサビの試験を「練習」とまで言っておりましたし、僕の方もNONと知り合ってからは、さらに芸大志向が強くなっていたのです。

 

しかしながら、個人的には、ことムサビの試験に対しては思うところもありました。それは前年の試験の不備ですね。天候の急変で部屋が真っ暗になってしまい、信じられないほどの不公平が生じた実技試験。そんな滅茶苦茶を経験させられたことに対する「リベンジ(当時は一般的ではなかった言葉)」という念が、密かに僕の中にはあったのです。

 


 

またしても

 

課題は前年同様「白の木綿のノースリーブとショートパンツ姿でパイプ椅子に座りパンフレットを読む女性」です。そして今年は昨年と違って最初から照明が点けられておりました。位置的には僕は真横でジムモリソン男は真正面でした。僕等はポーズ休み中に密かにお互いのデッサンに対してアドバイスをしました。

 

僕は途中、ワンポーズだけ(客観視のため)サボったのですが、その際に一人の女の子が遅れてやってきました。ショートカットの元気そうな女の子です。

 

「もう入れないよ」と僕が言うと、彼女は『ああ参ったなあ』という顔をしました。そしてそれから20分間。少し離れたところに座った僕らは、互いに目が合うたびにニコニコしておりました。さすがに試験中なので私語は慎みましたが、おかげでかなりリラックス出来ました。

 

ピピピピピ!

 

ポーズ終わりのタイマー音が鳴り、立ち上がった彼女に僕は「頑張ろう!」とサムアップしました。すると彼女も笑顔で答えてくれました。

 

うん。

全く以って当時の僕は「入試」というものをどう考えていたのでしょうか?自分がかなり疑問です。

 

タマビの試験

 

続いてタマビの試験です。僕は現役の時に芸大とムサビしか受けませんでしたので、タマビに行くのは初めてだったのです。

 

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しかしながらタマビの試験会場は「ゆうひが丘の総理大臣」で有名な「鑓水校舎」ではなく、大学院のある二子多摩川の「上野毛校舎」でした。僕は会場に向かいつつ

 

「そういや新日本プロレスの道場はこの辺だよな」

と思ったことを覚えております。

 

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それでタマビの試験課題は

 

・黒パン姿でボールを持って立っている男のデッサン
・何かをしている手の塑像(粘土)
・学科

 

というものであり、ムサビと違い学科は2日目でした。僕とジムモリソン男はここでも狙い通り同室となり、お互いにアドバイスをすることが出来ました。

そしてこの時はお互い、デッサン塑像ともに、かなりいい出来で終わることが出来たのです。

 

試験中にアドバイス

 

塑像の試験はアングルと芯棒(木)とシュロ縄が支給されるものでした。周囲を見ますと、早速みんな「のこぎり」を使って器用に芯棒を作っております

しかしながら、それに対して「何をやればいいのか解っていない全くのド素人受験者」という人も何人かいたのです。

そしてそれに対し、試験担当の人が、試験中でありながら、塑像のやり方を指導していたという話なのですな。僕はそれを見て

 

「試験中に試験官がアドバイスするなんて美大受験だけだろうな」

 

と思っておりました。

 

すると試験官と目が合いました(僕は塑像のスピードも速いので序盤は凄く目立つのです)。試験官も暇のようで、僕の横で随分と長い事、僕の作業を見ておりました。

 

するとふいに試験官が

 

「これは何をしている手なの?」

 

と僕に聞いてきました。

 

 

僕はちょっとびっくりしましたが、素直に答えますと、その試験官は「じゃあ、こうした方がいいと思うな」とアドバイスしてきたのです。

 

僕はそれに納得しかね、首を傾けて唸っておりますと、試験官はちょっとムキになったのか、その指導が次第に熱を帯びてきました・・・が、途中で『あ、そういやこれは試験だった!』という顔をして、その人は突然去っていったのです。その後、その人は他の人にはそういう事をしていなかったので、やっぱり「天然行動」だったのだろうと今にして思います。

 

なんというかほんと、美大受験って不思議な受験ですよね。

 

学科

 

翌日の学科(英、国)は「30分経過したら退席しても良い」というルールでした。両方とも15分くらいで終わらせた僕は、しーんとした校舎を一人で後にしました。

 

こうして私立の二つの試験は終わり、あとが芸大試験を残すのみとなったのです。

うん。

 

試験のみの話って、自分で読み返してもつまらんね。

 

 

つづく

 

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