コロマリズム

売れない彫刻家のサブカル自慢話

Eternal lilies dedicated to 311

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この写真は震災の一年後に、六本木画廊で行われた『再生の息吹』展の時のものです。二つとも僕の作品で、椿の方が『まだ温かい死』というタイトルで、百合の方が『Eternal lilies dedicated to 311』というタイトルになっております。

 

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ものを創る事の意味を、初めて真剣に突き付けられていた時期に、自分自身の再生もかけて作り上げた2つの作品です。だからこそ、とても思い入れの深い作品でもあります。それゆえ当時の自分のテンションや行動などを(Mixiの過去ログなどで具体的に)振り返ると、

 

「これほど思いを込めてものを創ることは、もうできないだろうな」

 

と感じてしまうのも正直なところなのです。


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震災の翌月に僕は車で故郷福島に帰りました。当時は首都高を経由して東北道に入っていたのですが、あの日の都心の暗さにはびっくりしました。真夜中でしたが、あんなに暗い東京は初めてでした。


東北道は那須高原を超えたあたりから「これは本当にただ事ではないな」という雰囲気になってきました。さらに福島県に入ると路面が縦にうねっていて、車がビョンビョンとジャンプしてしまう状況です。恐れをなしてSAに入ると、そこは自衛隊の駐屯地状態になっておりまして、そんな彼らのヘルメットには「絆」というステッカーがデカデカと貼っておりました。

 

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「何が絆だよ」と思いつつ、というか、実際にそれを声に出してしまったのですが・・・なんだかもう泣けて泣けて仕方なかったですね。


あれから9年。

 

今、僕らは新型コロナウィルスという脅威と対面しています。今後の流れの中で、それぞれの価値観や解釈の違いなどによって、なんというか「余計な分断」が生まれないで欲しいなと心から願っています。

 

少なくとも僕たちは9年前に「ただ事ではない」想いを共有しています・・・だからこそ過去から学んで・・・少なくとも「人災」と言われるような過ちだけは繰り返さないようにしていきたいと・・・今はそんなことを考えています。

 

 


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