ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【平成2年の今頃の話28】母親が尾崎豊ファンに

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです

さてさて、30年前の受験期の話ですね。

 

 

 

LIVE CORE 完全版 ~ YUTAKA OZAKI IN TOKYO DOME 1988・9・12 (Blu-ray)

 

 

予備校最終日

 

「2浪して芸大に行くぜ!」と宣言していた舌の根も乾かぬうちに、結局ムサビに行くと決めてしまった僕です。

 

そんな中、予備校も年度終了になり、ついに荷物を持ち帰る日となりました・・・と言いましても、僕のいた彫刻科の半数以上は、翌年の芸大受験のため、そのまま浪人生活を送ることを決めていたのです。

なのでわざわざ荷物を持ち帰る必要もなかったのですね。そんなわけで退去というよりは「年度末大掃除」という風情になっておりました。

 

そんな中、僕はみんなに「ムサビに行って木彫する。もう受験はしない。芸大入学はきれいさっぱり諦めた」と宣言しました。

 

「NONちゃんと一緒の芸大に行くんじゃなかったのか?」
「一緒の学校に行くよりも、今はただNONを創りたいんだよ」

 

 

それを聞いたシマダ(善人)は

 

「いいじゃん、それ」

 

と言いました。

 

「ライバルが減るし助かるよ」

 

とも。

 

 

その様子を見ていた講師たちも「やれやれ」といった表情を浮かべております。まあそうでしょう。面倒な奴が一人退場してくれるわけですからね(苦笑)。

 

僕は講師と「コアクツさん」(司法試験を目指しつつ、造形学校のビル管理のバイトをしていた良きアニキ)に挨拶をして予備校を後にしました。

 

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ハンドキャリー

 

 無駄に結論を先延ばしにしてしまったため、ムサビの入学手続きの時間は殆どありませんでした。しかも僕の家(新兼荘)には電話がないため、連絡先を実家に設定していたのですね。それゆえ事態は余計にまずい事になっていました。

そんなわけで僕は実家に帰り、郵便に頼らず、ハンドキャリーで手続きをすることになったのでした。

 

 

まだら犬

 

 実家に帰ると、家の中から「パリ事件」の佐川一政にそっくりな「まだらな犬」が駆け寄ってきました。絵に描いたような雑種犬です。しかも尻尾を振ってなれなれしくべたついてきます。

 

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 『なんだこの不細工な犬は?』

 

と僕が思っていると、家族が登場して、僕の帰りをそっちのけで犬の方を不思議がっているのです。

 

「何で吠えないんだろう?」
「誰が来てもワンワン吠えるのにね」
「やっぱり家族だと解るのかな?」

 

なんでも、僕の不在がどうにも寂しいので、秋から犬を飼うことにしたらしいのです。

 

「最初は寂しかったけど、もうポチがいるから全く平気」

 

と母親はニコニコしていました。事実、かつて僕の部屋と呼ばれていた空間は、すっかりまだら犬の部屋になっておりました・・・。

 

 

母親が尾崎ファンに

  

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居間に入るとTVがあり得ないほどデカくなっていました。そしてその傍らには尾崎豊の「LIVE CORE」のビデオが置いてあったのです。

 

「ああ、懐かしいな・・・って、俺持ってなかったよな!」

 

話を聞くと、母親は僕が置き去りにしていった尾崎のアルバムを聴いて、それですっかりファンになったそうなのです。僕はとてもびっくりしました。

 

www.nicovideo.jp

 

 というのも、僕が上京するまでの角田家は、僕以外はほぼクラシック原理主義だったからです。

 

「言葉は少しは乱暴だけど、この人の言っている事も私は解るのよ」

 

と、母親は盗んだバイクで走りだしかねない勢いで、したり顔をしています。僕はなんだかくらくらしてきました。

 

 

父親が喜んだらしい

 

色々と手続きの相談をしつつ、書類を書いていた時に「武蔵野美術大学って言う大学名だけは良いな」と父親が言いました。僕はそれを聞いて「いやはや国立大学様すみませんねえ」と思ったのですが・・・

 

あとで母親に聞いた話では、僕が合格になったという電話を取ったのは父親であり、父はそのまま川まで散歩に出かけ、堤防から春の川の流れを眺めていたら

 

「なんとも幸せな気持ちになった」

 

という事だったそうなのです。

僕はそれを聞いて、心の中に最後まで残っていた氷のかけらのようなものが溶けたような気がしました。うん。

 

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そういえば今春、僕の長女が高校に合格したのですが、その時に僕も初めて、あの時の父親の気持ちが実感として理解できました。

 

 

事故・・・

 

せっかく帰省したので、僕は友人と会うことにしました。
独りは地元で浪人し、僕と同じように大学入学を決めた「シノブ」で、もう一人は千葉から帰省していた歯科大生「ロメオ」でした。

 

シノブとロメオは、例の「白田あゆみデビュープロジェクト」の際にも協力してくれた親友です。僕らはロメオの運転する車に乗り、(たった一年しか経ってないけど)懐かしい街を巡りました。

 

それでしばらく走っていますと、交差点に交差点に進入しかけたところで、信号が赤になってしまいました。あわててバックするロメオ。僕も後方確認します。

 

するとそこに『自転車に乗って車の後ろを横切ろうとする女の人』が見えました。僕が『ヤバい!』と思った刹那、バックした車は自転車に接触し、女の人は自転車ごと横に倒れてしまいました。

 

つづく

 

 

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