ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【平成2年の今頃の話29】交通事故と母親と父親

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※ここは常に30年前の話をするカテゴリイです

 

さてさて、30年前の受験期の話のつづきですね。

 

 

救急車を呼びに

 

大学の手続きのため帰省した僕は友人たちとドライブに行ったのですが、その際、友人が自転車のおばさんをバック運転時に轢いてしまったのです。

僕らは車を降り、慌てておばさんに駆け寄りました。おばさんは腰を打ち据えたようで、痛そうに目をつぶっています。当然動かせません。

 

「俺は救急車を呼んでくる!その人と車を頼む!」

 

と言って、僕は公衆電話を探しに駆け出しました(携帯電話など一般的じゃない時代だからねえ)。しかしなかなか見つからないのです。

しかも周囲に

 

「なんだなんだ!ひき逃げか!」

 

などと言われてしまう始末です。僕は「ちがうちがう救急車呼ぶの!」それに叫びながら走ります。そして高校時代に毎日のように立ち寄っていた「レンタルビデオショップ フォーラム」に飛び込みました。

 

そこは若かりし僕が

 

「TO-Y OVA版」

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「格闘技オリンピック」

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「パンツの穴2 花柄畑でインプット」

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などを借りていた思い出の店でした。

 

 

謎仕様の公衆電話

 

店の中には見慣れた店長がおりました。会ったのは1年ぶりで、なおかつ僕の見かけはだいぶ変わっていましたが、店長は「毎日来ていた高校生だ」と気が付いたようでした。

僕は店内の10円電話から119番通報しようとしましたが、なかなかうまくいきません。すると店長が僕に

「救急車かい?その電話からは119番できないんだよ」

と教えてくれました。驚くべきことに当時の公衆電話は『緊急通報は特別なやり方でかけないとできない』というマッドな仕様になっていたのです。

 

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僕は店の電話を借りて通報し、礼を言って現場に戻りました。

現場には警察よりも早く救急車が来ました。付き添いが必要という事で、その後の処理を考え、免許のない僕が救急車に乗りました。

 

母親のパニック

 

大原病院につき、治療を待つ間に、僕は家に電話をかけました。

しかし電話に出た母は事故と聞くなり、完全にパニックになってしまって話になりません。なんとか父親に代わってもらうと、父は

「わかった。いくら遅くてもいいから最後まで付き添いなさい。何かあったら連絡をしろよ」

といいました。

するとロメオとシノブも病院にやってきました。僕が母親のパニックの話をすると、それを聞いたロメオは

「うちも全く同じ反応。これからオヤジが来てくれるって」

 

僕はその時、良くも悪くも父親の愛と母親の愛というのは違うものなんだなあと思いました。

僕が救急車に乗って大原病院に行くというのは、実はその時が2回目でして、1回目時は、幼年期の僕自身が交通事故に合い、意識を飛ばして緊急搬送されたのでした。

 

僕は病院の待合でその時の事を思い出し、

 

『あれは本当に正真正銘の親不孝だったな』

 

と、しばし内省しました。母親にとって子供というのは、やはり何よりも優先されるものなのだろうと、その時に改めて感じたのです。。

 

ロメオのダンディー父

 

1時間ほどするとロメオのダンディーな父親が来ました。僕はその姿を見て心からホッとしました。僕らはもう19歳でしたが、情けない事にほとんど何もできなかったわけです。

 

ロメオの父親はロメオを素通りし、僕とシノブに「まずは大学合格おめでとうございます。そして今回は息子にお付き合いいただき有難うございます」と頭を下げました。僕らも慌てて立ち上がり挨拶しました。

 

そしてしばらく状況確認の話をしていますと、僕らに気が付いた看護婦が、怪我をした方が

 

「軽症でもう帰られた」

 

と伝えに来ました。そしてその看護婦から連絡先を聞いたロメオ父が、けがをされた方に電話をかけ、謝罪とこれからの事を話していました。

僕はそれを横で聞きながら

 

『父親というのは頼りになるものなんだな』

 

と、心の底から実感し、

 

『自分はこういう大人に成れるのだろうか?』

 

と、自らのくしゃくしゃのパーマ頭をなでながら思ったものでした。

 

ーーーーー

 

翌朝、僕は東京に戻りました。
大学の手続きに加え、僕は早急に新居探しもしなければならなかったのです。

 

そうです。
僕はあの新兼荘と別れなければならなかったのでした。

 

 

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