ころまろ☆辛口エンタメ塾

毒舌ネットコメンテーターのサブカル話。たまに愛。

【週刊ころまろ5】リアリティショーの加害者(2020年5月31日号)

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直近の一週間で感じた事をざっくばらんに書く「週刊ころまろ」です。今週はリアリティショー…木村花さんの問題についてですね。ポジティブな話ではないですが、ここはプロレスファンとして記しておかなければと。

 

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子供が加害側に

今回の問題に対して「SNSの誹謗中傷許すまじ」という感情を持つのは当然の事でありますが、それはいわば「正論番長」であるわけで、みんなで寄ってたかってそこだけ責める前に、もう少しこの問題をじっくり見る必要があるように感じました。

今は子供が休みですからね。『子供が休みの時期にネットは荒れる』というのはインターネット黎明期から言われていますが、今回の事件の要因にそういうのも大きく影響していると思います。おりしもコロナ禍の中ですから、それはより一層ひどいものになっていたのだろうと感じるのですね。だから逆に追い込みすぎるのもどうなのかとは思ったりもします。今度はそちらがという…まあ難しいですけどね。

SNS耐性

これは木村さんを非難するわけじゃなくて、リアリティショー出演者のメンタルの強さというものも気になりました。それは限りなくSNS耐性に近いのだろうとも思いました。木村さんはスター性が十分なだけにオファーが来たのだろうし、本人も周囲もそれを理解してオファーを受ける流れになったのでしょうが、メンタリティーがそれらに向いていなかったと。それについては「まだ22歳」とか言われていますが、こういうものは年齢じゃないと僕は思います。

 

リアリティショー対策

米国格闘技団体のUFCは、以前、番宣はリアリティショー(ほぼガチンコファイトクラブのノリ)で、実際の試合はシュートなんていう、なかなか斬新なことをやっていた時期がありました。しかしそれが視聴者に大ウケでUFCはメジャーになっていったのです。

リアリティ番組というのは、今の動画コンテンツの中では、すでに相当の存在であり、これはもうあるなしでは語れないものだと思うのです。ある前提で対策を考えなければいけない(SNSもまったく同様)

その上で、その世界に向いていない人間だと、キャラクターそのものに自分が飲み込まれてしまう一面があると…海外のリアリティショーでも犠牲者が後を絶たないという状況です。これは何とかしなくてはなりません。

炎上商法を成立させるには

リアリティ番組に視聴者がブチ切れて、それでSNSが大炎上して、さらには一種の社会問題になるくらいが、実は作り手としては正しいという面もあるのです。単純に言えば炎上商法ですね。だからそれを認めたうえで・・・そこで製作者側がやらなきゃいけないのはしっかりしたキャスティングとケアなんです。極端な話、現場がその状況を「いやあ、みんな熱くなっているねえ ゲラゲラ」とみんなで喜べるような状態が理想なのです。そしてその出演者はフェイクを極めて「罵声が快感」というくらいのキャラじゃないとやっていられないと。そしてそれを可能にするのが適正なキャスティングであり、それをぎりぎりで成立させる事が出来るのが、プロデュースする側のバランス感覚だと思うのです。

 

視聴者はリアル

海外のリアリティショーはあのミスユニバースなんかもやっていて、それってコンテスト参加者が、その舞台裏で、ライバルと恋愛ウォーズを繰り広げてるというような超展開なのですね。『そんなものを誰が本気になって視るんだ』って話ですが、しかしながらアメリカ人のリアリティーショーの視聴者層は、まるでそれを「ザ・ドキュメント」を視るような真剣さで観ているという話なのですね。

日本はそこまでではないのですが、そこでターゲットになるのが若年層というわけなのですね。アメリカのリアリティ番組の視聴者層のレヴェルなのが、日本だとちょうどティーンズあたりで、だからこそ戦略的にそこに向けたものが・・・このテラスハウスなのだと思うのですよ。そしてその仕組み自体は僕はアリだと思うのですね。この国のエンタメは子供をだましてなんぼですから・・・まあ僕はテラスハウスをちゃんと視たことないので断言はできないですけど。

 

わかりやすさの責任

メジャーの世界・・つまり地上波の世界は、結局わかりやすさを求められるわけで、たとえば今回の場合だと『女子プロレスラーの恋愛リアリティショーにおける役割というものは、実際がどうだとは関係なく決まっている』と。その上で・・・やはり今回の件の最大の要因はキャスティングの問題だと思いますね。制作サイドは『ヒール役はプロレスラーにしたのに、まさかこんな大ごとになるなんて・・・』というのが本音でしょう。だからこそ僕はSNSがどうのというより、あくまでキャスティングに責任の比重があるという、もう割と単純な問題だと思っています(もちろん結果的に人命が失われたことは単純ではないですが)。

 

SNSとの向き合い方

SNSはもうあるのが前提でいかなきゃいけないと。だから例えば子供にスマホを与えるときに「プライバシーが欲しいといってスマホを欲しがるけど、スマホを持つということはプライバシーを失うこととほぼ同義なんだよ」というようなものを、大人が子供に、もう少しわかりやすく教えてあげなきゃいけないでしょうね。そしてそれはフィルタリングとか、そういうもので解決できるものではないと思います。



改めて木村花さんの御冥福をお祈り致します。
この悲劇を繰り返さないように願いを込めて。

 

 

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