ころまろ☆辛口エンタメ塾

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村上春樹「一人称単数」の感想

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村上春樹の新作短編集「一人称単数」のレビューです。ネタバレを避けておりますので、読んだ人にしか訳の分からない文章になっております。

 

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「石のまくら」

自分がある程度年齢を重ねてくると、いきなりこういう事をあけすけに書ける小説家というのは、もはや凄いというより、ヤベエやつと思ってしまう。

 

「クリーム」

こちらにとっては本当にどうでもいい「今日、仕事場であった嫌な事」の一部始終を、事細かに聞かされる際の苦痛に似た読後感。年下の友人が可哀想だ。

 

「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」

こちらにとっては本当にどうでもいい「昨晩見たとっても面白い夢」の一部始終を、事細かに聞かされる際の苦痛に似た読後感。実在するしないはまた別の話。

 

「ウィズ・ザ・ビートルズ」

とどのつまり兄と同じだったのか? そしてこのアルバムでは「ティル・ゼア・ワズ・ユー」が好き。まあ「Lennon-McCartney」のオリジナルナンバーでは無いのだけれど。

 

「ヤクルト・スワローズ詩集」 

「騎士団長殺し」があの結末になって以来、村上春樹の本質的なテーマが「女に逃げられる話」から、「亡くなった父親の話」に移行しつつあるのだろうか?

 

「謝肉祭」

僕の鉛筆デッサンのように、これはリアリズムの練習なのだろうか?  それはさておき、人生的「秋の終わりの夜の風」という比喩は、なんだかとても痛く胸に響くねえ。もう僕も秋なのかな?

 

「品川猿の告白」

さすがに名前は無いのだけれど、このところ住所や連れ合いの誕生日を失念しそうになる傾向があるのは否めないね。まぁそれは別に品川猿のせいじゃないのだけれど。  

 

「一人称単数」

僕も滅多にフォーマルな格好をしないので、このコスプレ感はよく解る。なんか長編になりそうな話だね。

 


という感じでしたね。

前作の短編集「女のいない男たち」よりも良かったのではないかなと思います。

 


僕は短編より圧倒的に長編派なのですが、それでも面白く読める辺りはさすがだなと思いました。はい。

 

 

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