今日は今は亡き天才シンガーソングライターの渾身の一曲です。
「一本の音楽」 村田和人
「一本の音楽」は2016年に亡くなられたシンガーソングライター村田和人さんのサードシングルで、maxellカセットテープのCMに起用され話題を呼びました…が、その唯一のヒット曲がそれほど売れていないので、いわゆる「一発屋」ですらない人なのです。それゆえに知る人ぞ知るアーティストになってしまっておりますが、僕にとってはメジャーであり、この曲は僕の夏の定番曲の一つなのですな。
そして曲を聴いていただければ、山下達郎さんのサウンドとの類似点をすぐに感じてもらえると思います。実際にこの曲のアレンジは山下さんが担当しています。
村田さんは山下達郎に才能を見出され、かなり早い段階から山下さんの右腕的存在になります。ですので村田さんは自身のソロ活動と山下さんのサポートメンバーをずっと両立させていた人なのです。
このMaxellのCMもたぶん山下さん経由の話だったんでしょうね。
うーん…今見ても本人が出た方が良かった気がします。当時の村田さんはなかなか甘いマスクをしてましたからね。はい。「都市探検家」って誰だよお前みたいな。
でもこのCMのコンセプトは良いですよね。
『好きな音楽をポケットに入れて、どこか知らない場所を旅してみたい』
というような感覚は、今の時代の人も何となく解ってくれると思いますし、僕も当時はそんな思いに駆られてばかりでした。はい。カセットからスマホに変わりましたが、たぶん今もやっていることは、そしてそこにあるセンチメンタリズムというのは、きっと変わらず一緒なのだろうと思っています。
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