今日はサザンの隠れた(?)名曲「夕陽に別れを告げて」の紹介です。
名盤「KAMAKURA」
『夕陽に別れを告げて』は1985年秋に発売されたアルバム『KAMAKURA』に収録されたナンバーです。
『KAMAKURA』はオリジナルアルバムとしては異例の2枚組で、初期のサザンのしめくくり的な大作になっています。
当時桑田さんが担当していたオールナイトニッポンで『10万円争奪!ニューアルバムのタイトル当てクイズ』が開催され(10万円は桑田のポケットマネー)、「4文字」というヒントが出されると、送られてきた答えのほとんどが「おまつり」であり、桑田さんはそれに対して「みんな単純だなあ」と呆れていたというエピソードがあります。
このアルバムは当時の最新のサウンドを使った、ある意味「難解」な作品でもあるのですが(それゆえ特異なアルバムとして評価が割れることもある)、その中でもメロディアスで聴きやすい曲がいくつかあり、『夕陽に別れを告げて』はその「聴きやすい」に含まれる曲です。
「KAMAKURA」の鎌倉曲
アルバム『KAMAKURA』には、当然のことながら「鎌倉」を題材にした曲が含まれているのですが、直接歌詞に「鎌倉」というフレーズが用いられているのは『鎌倉物語』と『夕陽に別れを告げて』のみになっています。
そのものずばりの「鎌倉物語」に比べて(ちなみに【日蔭茶屋】は正確には鎌倉ではないです)、『夕陽に別れを告げて』は、桑田さんが青春時代を過ごした「鎌倉学園高校」の事を懐かしく思い出す歌になっています。
意外と後ろ向きな桑田佳祐
桑田さんは『夕陽に別れを告げて』をリリースした頃はぎりぎり20代でしたが、この高校時代を懐かしむ歌を聴くと、正直「意外と歌詞が後ろ向きだよなあ」と感じないわけでもありません。
それで徒然なるままに思い出せば、青山学院大学時代を懐かしむ『YaYa (あの時代を忘れない)』などに至っては、大学を卒業してから数年でリリースしていますからね。「まだ時代を振り返るほどではないだろう」とツッコミたくもなるのですが・・・桑田さんはそういう感性であるからこそ、多くの名曲が生み出せるのかもしれませんね。
自分自身の青春時代の思い出が重なる曲
僕は当時中3で、その年に行った修学旅行先も鎌倉でしたので、この曲を聴くと、当時の空気をありありと感じまして・・・今もなお胸の奥が締め付け足られますね。
特に曲の終わりの「中学生英語」みたいなところがね・・・そうであるがゆえに、余計にウルウルきてしまうという・・・
以下歌詞引用
♪
Oh もう逢えないのだろ My Friends
時が 流れるまま Oh oh
She was in love with me one day, oh yeah
涙がこぼれちゃう
We were in lonely nights as one, oh yeah
時が 流れるまま
She was in love with me one day, oh yeah
涙がこぼれちゃう
引用終わり
この「初音ミクバージョン」もなかなかいいですよ。
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