フリッパーズギターのセカンドアルバム「CAMERA TALK」のラストナンバーですね。コアなパーフリファン(特に女子)の間では非常に人気の高い曲です。
Flipper's Guitar - Camera Full Of Kisses/全ての言葉はさよなら
セカンドアルバム『カメラトーク』
この曲が収録されている『カメラトーク』は、1990年に発売された2作目のオリジナルアルバムです。このアルバムからフリッパーズギターは小山田圭吾と小沢健二の二人体制となりました。
TBSドラマ『予備校ブギ』の主題歌となった『恋とマシンガン』も収録されており、商業的な成功も収めました。他にも『午前三時のオプ』や『ビック・バッド・ビンゴ』など人気曲も多く、3枚ある彼等のオリジナルアルバムの中でも「一番パーフリっぽいアルバム」だとされています。
彼等はこのアルバムで、同年末の日本レコード大賞の「最優秀アルバム・ニューアーティスト賞」を受賞しました。
小沢健二のシニカルな青さ
話は『全ての言葉はさよなら』に戻ります。
ぶっちゃけ曲自体は洋楽の丸パクリですが、この曲は歌詞が凄くいいのですよ。パーフリの歌詞はほとんど小沢健二が書いていたようですが、あの頃の彼独特の、そのシニカルな青さには、今でもやられちゃいますね。
『全ての言葉はさよなら』
雪が溶けて 僕たちは春を知る
同じことただ繰り返す
喋る笑う恋をする 僕たちは
さよならする
カメラの中でほら
夢のような物語が始まる
分かりあえやしないってことだけを
分かりあうのさ
暗い夜に 痛いほど目を閉じた僕ら
でも今は平気さ
得意技の キザな言葉ですぐに
逃げ出すのさ
ごらんよ幾つもの噂話
この世界に広がる
思いっきり僕たちは キスを投げて
さよならする
さよならする
さよならをする
元ネタはこれ
The Hit Parade - You Didn't Love Me Then
思ったよりもそのまんまですね(苦笑)。
パクリに関しては完全に開き直ってます。
「たまたまギターを弾けるリスナーだったので、好きな曲をギターで弾いてみるということはやってた。で、この曲のこの部分とあの部分をつなげると格好いいって思って、実際に曲を作ったりもした。だから僕らの曲にはパクリが多い(笑)。
僕らはパクリをやっているということを公言したい。よくいるでしょう? 日本の若いミュージシャンの中に、自分たちの音楽は前例のない全くのオリジナルだって言うやつが。ああいう発言って信じられない」(小山田)
そんなわけで逆に「元ネタ探し」がマニアなファンの間で流行っておりました。
小沢健二と渋谷系についてはいずれまたお話しますね。
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