『ラブ・ストーリーは突然に』【平成の名曲】第3位 正式にはカップリング曲

 平成の名曲ランキング。いよいよトップ3です!


3位『ラブストーリーは突然に』小田和正 平成3年

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©2019コロマロ

「か~んち! また嘘ついてる」(鈴木保奈美)
「赤名がいなくなった」(西岡徳馬)

♪あのひ~ あのとき~ あの場所で~

natalie.mu

正式にはカップリング曲扱い

 

ドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌であり、平成初期に驚異的な売り上げを記録した小田和正さんの代表曲であります。

しかし小田さん本人は「ドラマのタイアップ曲」という肩書を好まず、当初この曲は『Oh! Yeah!』のカップリング(B面)曲になる予定だったのです。本人からすると『Oh! Yeah!』の方に遥かに深い思い入れがあると。それに対しドラマサイドの方からは猛反発を食らったそうです。まあ当たり前の話ですね。

 

「『Oh!Yeah!』に思い入れが強くてね。自分としてはこっちを是非A面にしたかった。ところが ”ラブストーリー”の側は、当然こっちこそA面だっていうし、結構事件があった。でも結局両A面で落ち着いた。嫌だって言ったんですけどね、両A面なんて潔さがないから。いろいろ事件があったんだよ。最後は僕が折れました」

 

結局、話し合いの末に小田さん側が妥協して「両A面」扱いでリリースとなったのですが、曲の並びはあくまで「1.Oh! Yeah! 2.ラブストーリーは突然に」でしたので、今でも正式には『ラブストーリーは突然に』の方が「カップリング曲」に分類されています。

 

今にして思えば、このシングルが発売されたのはドラマが始まってしばらくしてからでしたね(第5話終了後)。リリースまでの時間がかかった理由として、この件が影響したのかもしれませんね。

 

タイトルについて


この『ラブストーリーは突然に』という曲のタイトル自体が、そもそも『東京ラブストーリー』というドラマの主題歌の依頼が突然来たから」という、結構いい加減な理由からだそうです。

 

そして最初は別の曲(『FAR EAST CLUB BAND SONG』)を提示したそうなのですが、その出来に対してプロデューサーの大多亮氏(現フジテレビ常務取締役)は納得せず、

 

「『YES NO』と『君が嘘をついた』を合体させたような曲が欲しい」

 

と、かなり具体的に要求したそうです。そして出来上がった曲がこれだったという話ですね。

 


After 25 years in the "Tokyo Love Story" sequel series study - we shot well received

 

おのおのの恋愛体験が重なる曲

 

個人的に思い出しますと、コロマロは当時、恋愛関係で悩んだりしておりまして、この『東京ラブストーリー』見ながら、近場に住む友人とともに毎週「恋愛談義」をしておりました。 

 

「カンチは優柔不断すぎる」「さとみは腹黒い」「長崎が不憫だ」「三上はタッチの原田みたいだ」なんてショーもない話をしていると、なんだか実に心が休まりましたね。うん。まあ本当はそんな事してないで、実際に相手と向き合うべきだったのでしょうが・・・まあそれはさておき。

 

その後、人生は進み、実際に自分で東京を車で運転するようになったりしまして、その際にカーステでこの曲をかけたりしますと、同世代の同乗者なんかとは、いつぞやのあの日のように「東ラブ恋愛談義」になったりするのです。そういうのも実に面白いですね。うん。

あの日、あの時、あの場所で、本当に色々あったのだけれど、少なくとも自分にとっては、そのすべてが良い思い出だったなあ・・・なんて今さらセンチメンタルな気持ちになる事こそが、この曲の力だと言えるんでしょうね。


2位はこの曲です!


4位はこの曲です!

 

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