平成の名曲ランキング。ついに1位の発表です!
1位 『夜空ノムコウ』SMAP 平成10年
彼等に歌ってもらうことが目標
SMAPの解散時にノーナリーブスの西寺郷太氏が「自作の曲をSMAPに歌ってもらうことが多くのソングライターの目標になっていた」と語っておりました。SMAPは自分たちの楽曲制作に、その折々の新進気鋭のアーティストを起用していたんですね(興味のある方は各自お調べください)。
『夜空ノムコウ』は、もともと川村結花氏が作詞作曲した「女性視点の曲」でした。それを気に入った音楽プロデューサーがSMAPに歌わせるために「男性視点の歌詞」を作り直すことにして、それをスガシカオ氏に依頼したというわけです。
「歌詞のみの依頼は初めてだった」という作詞担当のスガシカオ氏は、この作品の歌詞について
「予備校に通っていたときの御茶ノ水のちっちゃい公園が舞台で、つきあっていた彼女とお金もないし成績も悪いし、ずっといろんな話をしてたときのことが書かれているんです」
とのちに語っています。まあありがちだと言えばありがちですね。雰囲気的には現代版『神田川』というか・・・まあそれも悪くはないですし『夜空ノムコウ』が単品の曲としても良い楽曲であることは間違いないのですが・・・それだけではないという・・・
ではなぜこの曲がアフターバブルである「ロストジェネレーション」を象徴する曲になったのか?
平成という時代への鎮魂歌
「君たちが歌うと、とってもいい曲だね」
『夜空ノムコウ』について、SMAPにそう言ったのは小田和正氏です。
まさしくそこがポイントで、この歌をSMAPが歌うからこそ
♪あれから僕たちは♪
の「僕たち」が、まさに「僕たち」になったのですね。あの個性的な5人が歌うからこその「僕たち」であり、だからこそ聴き手側も、あの曲で描かれる「青春群像」の一員になれたのだと感じますね。
2016年の真夏の深夜のこと
コロマロは東名高速でエンジンブローを起こしてしまい、動かなくなった車とともに、高速バスの停留所でレッカー車を待っておりました。
その日は愛知県豪雨の影響でなかなかレッカー車の手配が付かず、深夜1時過ぎには停留所の照明も落ちてしまいました。僕は仕方なく暗闇の中、バッテリーが厳しめの携帯を取り出したのですが・・・そこで表示されたのが「SMAP解散発表」の速報でした。
それからメンバーのコメントなど、次々とリアルタイムで情報が出てきまして・・・僕はそれを見つつ、自分でも意外なほどの喪失感を感じておりました。
それで『夜空ノムコウ』の口笛を吹いたという話ですな。まあ、あれほど完璧な独りじゃないと、僕もそんなことはしなかったんでしょうが・・・
↓ニコニコ動画より↓
そんなわけで平成も終わってしまった今、この『夜空ノムコウ』のPVを独りで視ておりますと・・・なんだろうな?時代への鎮魂歌かな?まあそんな感じですかね。はい。マジでおすすめです。今見ると胸にしみるPVですよ。
さよなら平成。
(「平成の名曲」おわり)
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