90年代前半の「もっと評価すべき!」的な超名曲です。
「いつか見上げた空に」オリジナルラブ
1993年にリリースされたオリジナルラブのサードアルバム『EYES』に収録されたナンバーで、伝説の番組『モグラネグラ』のテーマ曲としても 極一部で 有名な曲です。
この時期のオリジナルラブの楽曲は、あの高城剛氏から受けたという「今の時代、サビを頭に持ってきてキャッチーにやらないとダメだよ」というアドバイス通りに、実に頭サビの曲が多いのですが、この曲も御多分に漏れず、そういう構成の曲になっております。はい。
さてさて。
夏と言っても色々あるわけで、過去には何度か冷夏というものもありました。その中でも特に最悪だったのは1993年の「梅雨が明けなかった夏」という事になりますね。そう、この曲が発表された夏のことです。結局、最後まで梅雨が開けなかったのですから「1993年の夏は無かった」と言っても過言ではない本当に酷い年でした。そしてそんな夏に、不幸にも「夏歌」で売り出されたのが『オリジナルラブ』だったのです。そんなわけで、ほんと、一発屋になる危ないところでしたが、同年の秋に『接吻』をきっちりヒットさせて今に至るというわけです。
オリジナルラブは「渋谷系」と呼ぶにはあまりにもジャジーな大人の匂いが漂うバンドで、僕は勝手に「赤坂派」とよんでおります。そしてそんな彼らのアルバム「EYES」は、失われた1993年の夏を呼び起こすような、そこにあるべき青空を描いてくれそうな、そんな作品になっているのです。90年代を代表する名盤の一つでもありますので、皆様も是非ご一聴を。
夏歌集
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