今日は歌のうまさで定評のあるこの方です。
「探偵物語」薬師丸ひろ子
1983年に薬師丸ひろ子さんがリリースした同名映画の主題歌ですね。この曲は作曲とアレンジをあの大瀧詠一が担当しておりますので、なかなか重厚なナイアガラサウンドになっております。
1983年の夏。映画『探偵物語』で2年ぶりに公の場に登場した薬師丸さんは『ボーイッシュな高校生』から『ムチムチの女子大生』に変身しておりました。それまでベリーショートだったその髪型も、パッツンボブカットになっており、そのビジュアルチェンジと言うものは、なかなかのものであったのです。
この「探偵物語」は、原田知世さんのデビュー作「時をかける少女」との二本立てで公開されておりました。そしてそのどちらもが、アイドル映画という枠組みを超えて、僕の心の中にとても深い思いを刻み込んでいったのです。
(そういえばユーミンが作った『時をかける少女』は、映画の内容にちゃんと即した歌詞になっているのに、一方の松本隆さんが書いた『探偵物語』の歌詞は、内容を全く無視しているのですよ。その辺の両者の考え方の違いは面白いものがありますね)
そして田舎の中1坊主的に「探偵物語」のラストのキスシーンはあまりにも衝撃的だったというか・・・なんというか「あの口の中はどうなっているのだろう?」という、素直過ぎる疑問も残ったものでした。
翌日、水泳部の練習中に、『ボーイッシュ&よく日に焼けている&黒目がちの女の先輩』の唇に見とれてしまい、うっかり変な顔をされたことも忘れられない思い出です。遠い夏。それは角川ノベルズの夏。
夏歌集
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