実はシンガーソングライターじゃないこの人です。
「夏のクラクション」稲垣潤一
稲垣潤一さんが1983年にリリースした自身5枚目のシングル曲です。
夏の終わりの名曲ですね。稲垣さんの朴訥なボーカルがゆったりとした曲と上手くハマっていて、なんかだとても切なくなりますね。もともとこの「夏のクラクション」というタイトルは、作詞家の売野雅勇さんが吉川晃司さんの為に書いていた歌詞の断片だったのですが、それが売野さんのたっての希望で筒美京平楽曲の歌詞となり、稲垣さんに提供されたそうです。
そういう話を聞くと、たとえ歌詞のわずかなフレーズでも、いろいろと権利関係というか、しがらみがあるのだなあと感じさせられます。でもまあ結局最後には名曲が誕生したわけですから、これは良しとしましょう。
そういえば稲垣潤一さん自体はシンガーソングライターじゃないんですよね。秋元康さんや筒美京平さんなんかに楽曲を提供してもらっている歌い手さんです。そんなわけで実は今まで、この曲を「秋元康作詞」と誤解しておりまして(実際は売野雅勇さんが吉川晃司さん用に書いていた詞を、よりイメージに合うこの楽曲に用いたそうです)、「作詞が秋元だしなあ。やっぱりあいつは色々と良くないよな。あんまり有難がって聴かないでおこう」と、ここまであえて聴かないようにしていたのです。はい。これって明らかに思い込みの偏見でアキモト差別ですよね。いけません。僕もまだまだ修行が足りないようです。
夏歌集
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